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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

ゼ・ホベルト、一転サントスへ

 一時サンパウロ入りが報じられていたMFゼ・ホベルトが一転、サントスに移籍することになった。正式に入団が決まり、ゼ・ホベルトはサントスで入団会見を行った。そこでゼ・ホベルトは、サンパウロへの感謝の気持ちを口にしていた。

 ゼ・ホベルトはワールドカップで痛めた左膝を癒すために、サンパウロの医療施設を訪れてリハビリに専念していた。そこでサンパウロから入団を提案されてゼ・ホベルトは快諾。ところが、そこにサントスが介入してきた。サントスは充分な月給に加えてビラ・ベウミーロの近くに住まいまでを用意するという厚待遇を提示。これにゼ・ホベルトの心が揺れてサントス入りを決意したという。

 厚い待遇で自分を迎えてくれたサントス入りに大きな希望を抱いているゼ・ホベルトだが、先日まで自分を世話してくれたサンパウロへの感謝も忘れなかった。
 「バイエルンとの契約が切れて無所属状態だった私を、サンパウロは温かく迎えてくれた。左膝のリハビリが順調に進んだのは、すべてサンパウロの優れた医療施設のおかげだと確信している。サンパウロの施設は世界最高クラスだ。サンパウロには心の底から感謝しているし、何度でもお礼を申し上げたい」

 また、ゼ・ホベルトはサントスへの移籍を決めた理由について「お金のためにサントスと契約したのではない。私の心を動かせたのは家族の存在だった。私には3人の子供がいるが、うち下の2人はドイツで生まれている。ドイツ語しか話せない子ではなく、母国語 ( ブラジル・ポルトガル語 ) も話せるようになってもらいたいと以前から思っていた。ブラジルで家族と一緒に生活をすることが私にとって重要だったんだ。だからブラジル国内のクラブに絞った。サントスに決めたのは、私の力を必要としてくれたからだ。決して金のためではない」と強調している。

 ちなみに、この記者会見に同席したサントスのマルセーロ・テイシェイラ会長には、記者から「サンパウロが提示した額よりも高値を提示して、ゼ・ホベルトを誘惑したのではないか」という質問をされて以下のように反論した。
 「選手の移籍交渉はオークションではない。必ずしもお金さえ積めばよいというものではない。そして我々はわざとサンパウロよりも高額の給料を提示してはいないのだから、ゼ・ホベルトを奪い取ったなどという表現は不愉快だ」

 サントスが交わしたゼ・ホベルトとの契約期間は2007年7月までの約1年間。

2006年8月31日
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