現在ブラジル全国選手権で３部にいるバイーア州の名門ビットーリアが、フルミネンセからMFプレット・カーザグランジを獲得したことを公表した。

　プレット・カーザグランジは中盤の中央ならボランチも２列目もこなせる選手で、2004年にはMFジエーゴ ( 現ブレーメン ) の後釜としてサントスの10番をつけていた。昨年はフルミネンセに移籍したが、チームにフィットせず出場機会は数試合にとどまっていた。今季は出場機会すらなく、試合に出たがっているカーザグランジは以前から「どこでもいいから試合に出られるところに行きたい」と漏らしていたという。

　ビットーリアは2004年まで全国選手権１部にあり、2004年当時にはFWエジウソン ( 元柏レイソル ) らも所属していたが同年に２部降格。１部復帰を賭けた昨年も２部で低迷し、わずか２年足らずで１部から３部へと急落してしまった。１部昇格を実現させるためにはまず今年好成績を残して２部に昇格する必要がある。
　現在、３部での決勝トーナメント進出の当確線上にあるビットーリアにとって、２部昇格のチャンスを今年逃してしまうと、１部への道は自ずと遠のいてしまう。果たして、カーザグランジの補強は吉と出るか凶と出るか。