ウェストハム・ユナイテッド ( イングランド ) への移籍が決まったFWカルロス・テベス ( アルゼンチン代表 ) が、コリンチャンスを退団した。

　一連の報道では、エメルソン・レオン監督が代表への合流を拒絶したことから、反感を抱いたテベスが突如ブエノスアイレスに帰省して「コリンチャンスには戻らない」と発言。そのままコリンチャンスを退団したとの情報が流れた。
　この報道は決して虚偽ではないが、テベス自身はコリンチャンスの退団の仕方については少なからず違和感を抱いていた。

　ロンドンで報道陣の取材に応じたテベスは「レオンは私に一切の敬意を払わなかった。ぼくもそんな彼に敬意を抱くことはできなかった」と説明。レオンへの不満がコリンチャンス退団の直接的な理由であることを説明した。それ以前に、家族に暴力が及ぶことを危惧したことを主な理由として明かしたテベス。同選手の主張は一貫性に欠けたものである。しかし、その一方でテベスは次のようにも語っている。
　「結局あんな形で退団したけど、ぼくはあんな形でコリンチャンスを退団するつもりはなかったんだ。もっと円満な退団を望んでいた」

　ちなみに、ビッグクラブでなくウェストハム・ユナイテッドへの入団を決めた理由を聞かれたテベスは「ビッグクラブでプレイすることだけが全てじゃない。毎試合試合に出させてもらうためにウェストハムを選んだだけだ」と説明している。