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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

コリンチャンスの新補強

 アルゼンチン人を全て切り捨てたコリンチャンスが、FWアモローゾ ( ACミラン ) とMFマグロン ( 横浜Fマリノス ) を獲得をし、さらにインテルナツィオナーレ・ミラノ ( イタリア ) からDFセーザルを獲得した。

 コリンチャンスでは、エメルソン・レオン監督がアルゼンチン代表の親善試合に選手を提供しないと言い放ったことにFWカルロス・テベスとMFハビエル・マスチェラーノの2人が反発。結局 MSI は2人をウェストハム・ユナイテッドに売り払った。テベスとマスチェラーノはともにコリンチャンスで主力として活躍していたため、2人の抜けた穴を埋めようと MSI は水面下で動き、そして移籍市場の閉鎖する間際になって3選手の獲得にこぎつけた。

 アモローゾは1992年にヴェルディ川崎 ( 現東京ヴェルディ1969 ) の前身である読売クラブに加入し、1993年まで所属していた。当時はサテライトでのプレイだけだったが、その後アモローゾは欧州で飛躍。パルマ ( イタリア ) で活躍していた頃は「ホナウドとの最強2トップがセレソンで実現する」と賞されるほどの活躍をしてみせた。不幸にも怪我を患ってしまったためそれは実現しなかったが、苦境から立ち直ったアモローゾは以後、ドルトムントなどでも活躍。昨年はサンパウロの一員としてチームのリベルタドーレス優勝にも貢献した。

 MFマグロンは攻守にバランスのとれた選手で、パウメイラスの主力として長年プレイ。昨年はしばしばセレソンにも招集されていた。今年は横浜Fマリノスに移籍していたが、MSI の誘いに乗ってこの度母国に凱旋することになった。

 DFセーザルは豊富な運動量が魅力の左サイドバック。サンカエターノに所属していた2000年、コッパ・ジョアン・アベランジェで活躍したことが認められてSSラツィオ・ローマ ( イタリア ) に電撃移籍を果たした。その後インテルに移籍していたが、出場機会は限られていた。

 おそらく、コリンチャンスではアモローゾはテベスの代役として、マグロンはマスチェラーノの代役としてそれぞれ主力として起用されるだろう。また、セーザルも不安定なDFエドゥアルド・ハチーニョに代わってスタメンを張ることが予想される。シーズン後半戦に向けて巻き返しを図るコリンチャンスの補強は、とりあえず成功とみるべきか。

2006年8月31日
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