Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 ワンチョペが値千金の決勝弾! ロサーリオ、シメオネ軍団を退ける。
前期 第7節 ロサーリオ・セントラル 1-0 エストゥディアンテス
アルゼンチン1部リーグは、9月15〜17日に前期リーグの第7節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・で行われた ロサーリオ・セントラル×エストゥディアンテス は、FWパウロ・ワンチョペのゴールでロサーリオ・セントラルが勝利をおさめた。 試合は、静かな立ち上がりで始まったがパスを効率よくつなげていたエストゥディアンテスが徐々に流れを引き寄せると、司令塔のMFホセ・ソーサがしばしば前線に絡んでチャンスをつくっていく。ロサーリオ・セントラルもMFダリオ・コンカら中盤の選手が攻撃に絡んでいくが、相手の堅い守備に攻めあぐねた。38分にはDFクリスティアン・ビジャーラがミドルシュートで活路を見出そうとするも、前半は両者無得点で終わった。 後半、相手を押し始めたのはロサーリオ。58分にDFビジャーラが強烈なミドルシュートで惜しいシーンをつくると、MFキリ・ゴンサーレス ( 元バレンシア ) も積極的に攻撃に絡んでいった。そして迎えた76分、途中出場のFWヘルマン・アレマンノが右サイドに開いて中央にボールを折り返し、FWパウロ・ワンチョペ ( コスタリカ代表 ) に合わせて待望の先制点を奪取。その後相手の反撃を食い止めたロサーリオはホームで貴重な白星をあげた。 ロサーリオ・セントラルは開幕前にFWパウロ・ワンチョペ ( 元マンチェスター・シティ / 元コロンビア代表 ) やMFキリ・ゴンサーレス ( 元バレンシア ) といった実績のあるベテランを獲得。名門の復活に大きな期待がかかったが、前節までで1勝2分3敗と結果が出ておらず、現状では下位から抜け出すきっかけを探していたところだった。守備に不安定さを残したままこの日の試合に臨んだが、偶然か必然か無失点で切り抜けた。これで勝ち点を8に伸ばしたロサーリオ。この勝利によって、上位進出のチャンスが広がったことは間違いない。 対するエストゥディアンテスは、MFベロンが戦線を離脱した影響か、攻撃に冴えが見られなかった。シメオネ監督が大きな期待を寄せたMFホセ・ソーサは積極的にシュートを放つなど、持ち味を出していたが、彼以外の選手にキレがなかった。開幕3連勝で首位争いを演じてから約1ヶ月で9位にまで転落してしまったエストゥディアンテス。チームで最もゴールをあげているエースFWマリアーノ・パボーネの爆発に頼るしか術はないのだろうか。ベロン不在時にも対応した細かな戦術の立案が、シメオネに求められる。 写真; 前線でいい動きをみせたFWパウロ・ワンチョペ ( ロサーリオ・セントラル ) は、この試合唯一のゴールを決めてチームを勝利に導いた。
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