Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 シメオネの退場でエストゥディアンテス自滅。ボカは開幕5連勝で首位独走!
前期 第5節 ボカ・ジュニオールス 2-0 エストゥディアンテス
アルゼンチン1部リーグは、9月2〜3日に前期リーグの第5節が行われた。ブエノスアイレスのラ・ボンボネーラで行われた ボカ・ジュニオールス×エストゥディアンテス は、2トップ揃い踏みのゴールでボカが難なく勝利をおさめ、開幕5連勝を飾った。絶対に勝ちたかったはずのエストゥディアンテスは、シメオネ監督を初め3人が退場処分になるなどちぐはぐさを露呈し、自滅した。 試合は、開始からボカが速い攻撃でリズムをつくると12分に早々と先制。MFネリ・カルドーソの右コーナーキックがゴール前でこぼれたところに詰めていたFWパラッシオがゴールマウスにボールを押し込んだ。その後余裕をもって試合を進めたボカに対して、エストゥディアンテスは守備に時間を割きなかなか攻められず。35分にFWパボーネの放ったシュート以外ではチャンスらしいチャンスもつくれなかった。前半ロスタイムには、ボカ優位の判定だと主審に詰め寄り暴言を吐いたシメオネ監督が一発レッドで退場になり、試合の流れはますますボカに傾いていった。 後半、立ち上がりを支配したボカはMFネリ・カルドーソが果敢に飛び出してシュートを放ち、チャンスをつくっていく。対してエストゥディアンテスは危険なチャージで相手を倒したFWマリアーノ・パボーネが2枚目のイエローカードで退場処分になり、形勢不利に陥る。そして迎えた71分、ボカはMFガーゴのロングパスをMFネリ・カルドーソがゴール前に折り返すと、FWパレルモがこれに合わせて追加点を奪った。 すでにチームが崩壊していたエストゥディアンテスは79分にGKマルティン・エレーラが退場して万事休す。試合は 2-0 でボカが制した。 開幕から連勝記録を伸ばしている絶好調のボカ・ジュニオールスは、攻守ともに相手を上回り、余裕をもって90分を乗り切った。相手守護神の好守によって2得点に終わったが、6点ぐらいは取れていたと言ってもいい質の高い攻撃を披露。決めるべき選手がゴールを決めて開幕5連勝を飾った。アルフィオ・バシーレが代表戦帯同のためリボルシが監督代理を務めたが、バシーレ不在の影響も感じられなかった。今、国内にボカの敵はいないのか。 対するエストゥディアンテスは、主導権を相手に握られてしまい思うような攻撃の形をつくれなかった。時間の経過とともに苛立ちは募り、まずそれを最初に爆発させたのが余計な暴言で退場処分になった監督のシメオネだった。シメオネの苛立ちは選手にも伝染。GKエレーラが退場した79分にはすでに交代枠を使い切っていたため第2キーパーを投入できず、DFパブロ・アルバレスが急遽キーパーを務めるなど、もうボロボロだった。この日のエストゥディアンテスは誰の目から見てもただ自滅しただけ。勝ってボカの首位独走を食い止めるはずだったが、彼らに勝ち目はなかった。 写真; 12分に先制のゴールを決めたFWパラッシオ ( 14番 ) を抱擁するMFフェルナンド・ガーゴ ( ボカ・ジュニオールス / 右 ) 。
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