Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 鮮やかなミドルシュートが2発! インテルナシオナウが決勝進出。
準決勝 2nd.Leg インテルナシオナウ 2-0 リベルター
コッパ・リベルタドーレスは、8月2日に準決勝の 2nd.Leg が行われた。ブラジルはポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×リベルター は、MFアレックスの鮮やかなミドルシュートなどで2点を奪ったインテルナシオナウが勝利した。この結果、2試合合計 2-0 でインテルナシオナウが決勝進出を果たした。 試合は、開始からインテルが攻め、4分にはMFエジーニョのドリブルから右サイドに開いたFWフェルナンドンを経由してFWハファエウ・ソービスがゴール前に滑り込んでシュートを放ち、最初の決定機をつくった。リベルターも7分にFWガマーラのシュートで反撃。だがその後は互いに厳しくプレスをかけてスペースを与えず、中盤でボールを奪い合うタイトな展開が続いた。シュートはさほど見られなかった。 0-0 で迎えた後半、立ち上がりこそインテルが攻めたが、55分頃から前線で決定的な場面をつくったのはリベルター。ピッチを広く使ったサイド攻撃で何度かチャンスをつくった。リベルターに先制点の匂いが感じられた。だが、均衡を破ったのはインテルナシオナウだった。63分、MFアレックスがミドルレンジから左足を振り抜くと、ボールは鋭い回転がかかり、GKオラッシオ・ゴンサーレスの手前でバウンド。左ゴールポストの内側に当たってゴールネットに突き刺さった。"ゴラッソー"だった。 これでゴールが必要になったリベルターは、攻撃に人数を割きはじめる。すると、インテルナシオナウは相手の空いたスペースを突いて攻撃を組み立てられるようになった。そして68分、前線でボールをもったFWハファエウ・ソービスが中央にいたFWフェルナンドンにパスを出した。ボールをもらったFWフェルナンドンは、ペナルティエリアのわずか外から振り向きざまシュート。これがゴール右隅に突き刺さり、インテルナシオナウは大きな意味をもつ2点目を奪った。2点を許したリベルターは戦意を削ぎ落とされて万事休す。インテルナシオナウは終盤にも決定機をつくるなど良いリズムで試合を終え、決勝進出を果たした。 インテルナシオナウは、前半はアウェイゴールを与えてしまうことを過度に恐れ、守備的な戦いに終始していた。だが、準々決勝のリーガ・デ・キト戦と同じように、彼らは前半スタミナを温存して後半勝負に出る作戦に出た。これが功を奏した。相手の守備陣を崩しての得点ではなかったが、ミドルレンジからの積極的なシュートで勝利をたぐり寄せた。負傷中のMFチンガとDFエウデル・グランジャを除けばほぼベストメンバーで戦えているインテルナシオナウ。1980年以来、26年ぶりの決勝進出を果たした彼らが目指すのは、もちろん優勝だ。 対するリベルターは、前節に続きこの日も実力を出し切れなかった。細かいパスをつないでじわりじわりと相手陣内に攻め入る攻撃は鳴りをひそめた。中盤以下の選手は早く厚いプレスで何度か相手からボールを奪っていたが、その後が思うようにいかなかった。終盤は体力が消耗して自滅した感もあった。リーベル・プレートを破り優勝候補とまで言われた彼らも、準決勝で朽ち果ててしまった。この悔しさは、スダメリカーナのほうで払拭したいところであろう。
写真右上; 鮮やかなミドルシュートで先制点を生んだMFアレックス ( インテルナシオナウ / 左から3番目 ) に駆け寄って祝福するインテルナシオナウの選手たち。
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