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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

快進撃を続けるバスコ、3連勝でリベルタドーレス出場圏内の4位に。
第20節 インテルナシオナウ 1-2 バスコ・ダ・ガマ

 ブラジル全国選手権は、8月26〜27日に第20節が行われた。ポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×バスコ・ダ・ガマ は、後半MFモライス ( 元ブラジル代表 ) のゴールで逆転に成功したバスコが、南米王者を下して4位にランクアップした。

 試合は、ホームのインテルナシオナウが先攻。3分にDFセアラーが鋭く曲がるフリーキックで最初のチャンスを演出すると、7分にはアーリークロスでチャンスメイク。だが先制したのはバスコ・ダ・ガマだった。右サイドからのクロスをMFファビーニョがクリアミス。高く浮いたボールをDFジョルジ・ルイスが頭で押し込んでゴールネットを揺らせた。
 思わぬ形で先制を許したインテルナシオナウは17分、左サイドに流れたDFファビアーノ・エウレルのクロスを、FWイアルレイ ( 元ボカ・ジュニオールス ) が胸トラップで頭上に浮かせたボールをすかさずオーバーヘッド。ゴール右隅に突き刺すアクロバティックなシュートで同点に追いついた。
 その後は両者ともに2点目を狙って攻めたがゴールが遠く、1-1 で前半を終了。後半も一進一退の攻防が続いた。多くのチャンスを演出したのはインテルだったが、決定機をものにしたのはバスコだった。68分、MFイーゴリ、FWエジウソンとつないだボールを後方から走り込んだMFモライスが右足でゴール右上の隅にシュートを決め、バスコ・ダ・ガマが勝ち越しに成功。バスコは相手の猛攻を最後までしのぎきって勝利をおさめた。

 インテルナシオナウは今、過渡期にある。リベルタドーレス優勝に貢献した複数の主力がチームを離れ、残された戦力でブラジレイロンを乗り切らなければならなくなっている。しかし、チンガ、アレックス、ハファエウ・ソービスといった中心的存在が手薄になった今の彼らに、好調バスコを打ち負かすだけの力はなかった。6位にまで落ちた順位のその下には、少ない勝ち点差で複数のクラブが後を追いかけてくる。リベルタドーレスまでとは違う新たな編成を確立しないと、このまま順位が下がり続けていくかもしれない。次節、敵地ヘシフィでのサンタ・クルス戦は正念場だ。

 一方のバスコ・ダ・ガマは、好調を維持できている。第18節のサントス戦での勝利を自信に3連勝。勝ち点を32まで伸ばして、リベルタドーレス出場圏内の4位にまで躍進した。MFジュニーニョ・ペルナンブカーノ ( 現リヨン ) 、MFジュニーニョ・パウリスタ ( 現パウメイラス ) 、MFファービオ・ホッシェンバック ( 現ミドルズブラ ) らを擁してブラジル全国選手権を制した2000年以降、国内外でまったくふるわない成績を残してきたバスコ。だが今年は違う。コッパ・ド・ブラジルでも優勝にあと一歩のところまで迫った。シーズン途中にFWホマーリオが離脱しても、臆することなく強豪どころと互角に渡り合えている。今の調子を今後も維持できれば、6年ぶりのリベルタドーレス出場権獲得も決して夢ではない。

 写真; 10分に先制のヘディングシュートを決めたDFジョルジ・ルイス ( バスコ・ダ・ガマ / 中央 ) は満面の笑みを浮かべてはしゃぐ。


ブラジル全国選手権 2006 第20節 (27/08/2006)
インテルナシオナウ 1-2 バスコ・ダ・ガマ
クレーメル GK カッシオ
セアラー
ファビアーノ・エウレル
インジオ
フェリッピ
DF パウロン
ファービオ・ブラージ
ジョルジ・ルイス
ワグネール・ジーニス
( クラウデミール )
エジーニョ
( ルイス・アウベルト )
ファビーニョ
アドリアーノ
( ペルジゴン )
マルシオ・モッソーロ
( レオ )
MF イーゴリ
アンドラージ
モライス
( アベージ )
ジエーゴ
イアルレイ
フェルナンドン
FW エジウソン
ジェアン
( ファイオーリ )
イアルレイ 17 ゴール 10 ジョルジ・ルイス
68 モライス
フェリッピ イエロー
カード
パウロン
ファービオ・ブラージ
モライス
アベウ・ブラーガ 監督 ヘナット・ガウーショ
主審; ルイス・アウベルト・サルジーニャ
スタジアム; エスタジオ・ベイラ・ヒオ ( ポルト・アレグレ )
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