Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 アトレチコ・パラナエンセ、降格圏内突入を回避する貴重な1勝。
第20節 フルミネンセ 1-2 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は、8月26〜27日に第20節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フルミネンセ×アトレチコ・パラナエンセ は、2点を先取したアトレチコ・パラナエンセがリードを守りきって勝利した。 試合は、開始4分にフルミネンセがMFマルセーロ、FWトゥッタの連携でゴール前に迫ったが、アトレチコ・パラナエンセは7分に先制。スルーパスに反応したMFクリスチャンが左サイドを深くえぐって折り返したボールをFWマルコス・アウレーリオが押し込んだ。出鼻をくじかれたフルミネンセは畳みかけ、MFペトコヴィッチを起点に同点を狙いにいくが詰めが甘くゴールに結びつかなかった。 後半もフルミネンセはボールを支配して攻撃を続けるが前半同様ゴールが遠く、逆にアトレチコ・パラナエンセは少ないチャンスをものにする。57分、前線でプレスをかけて奪ったボールを中央でつなぐと、相手最終ラインでFWデニス・マルケス ( 元アルビレックス新潟FWオゼアスの実弟 ) がボール4〜5歩ドリブルしてシュート。ボールをゴール右隅に突き刺した。 2点差を追いかけるフルミネンセは繰り返し相手ゴールに迫ったが、GKジエーゴの牙城を崩せず四苦八苦。74分にFWトゥッタが左足の鋭いシュートで1点を返すのが精一杯だった。 フルミネンセは、前節欠場していたFWトゥッタとMFペトコヴィッチが復帰。ベストメンバーで臨んだが、にも関わらず敗れた。守備ラインの一瞬のスキを相手に突かれての2失点にアントーニオ・ロペス監督も渋い表情をみせていた。後半はFWクラウジオ・ピッチブウが積極果敢にゴール前に飛びこむなど良い動きもみせたが、単調な攻撃が多く、チームとして噛み合っているようには見えなかった。トゥッタの決めた1点もほぼ個人技頼みのゴールだった。連携を今以上に深めていかないと、勝つことは困難であろう。 対するアトレチコ・パラナエンセは、敵地マラカナンで価値ある勝利をおさめることに成功した。ここで負ければ降格圏内に順位を落とすところだっただけに、大きな勝利だ。昨年は日本 ( 東京ヴェルディ1969 ) で降格争いに敗れたオズワウド・アウバーレス氏は「この勝利は大きい。降格圏内に落ちると選手たちも情緒不安定になる。2部降格はもっての他だが、降格圏内をさまようことも避けなければならない。そういう意味でもこの勝利には価値がある」と述べている。
写真右上; 左サイドで精力的に動き回ったMFクリスチャン ( アトレチコ・パラナエンセ / 手前 ) は、FWマルコス・アウレーリオの先制点をアシスト。
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