Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 絶好調のベルドン、リーグ再開後9戦無敗で10位に躍進!
第19節 パウメイラス 3-0 フルミネンセ
ブラジル全国選手権は、8月23〜24日に第19節が行われた。サンパウロのエスタジオ・パレストラ・イタリアで行われた パウメイラス×フルミネンセ は、効率よく3ゴールを奪ったパウメイラスが快勝した。 試合は、序盤からパウメイラスがボールを支配した。6分、DFパウロ・バイエルの右コーナーキックがクリアされたボールが再び右サイドに渡ると、パウロ・バイエルが再びゴール前にクロス。セットプレイで前線に残っていたDFネンが頭で合わせてパウメイラスが先制した。フルミネンセもFWクラウジオ・ピッチブウの惜しいフリーキックがあったが、次の1点はパウメイラスが奪った。24分、センターサークル付近でボールを受けたMFフランシスがドリブルを開始。次々に3人を抜いてペナルティエリアに侵入すると、右足で冷静にボールを転がした。 2-0 で折り返した後半もパウメイラスのペースは変わらず。66分には、左サイドに流れたMFシキーニョが中央にグラウンダーのパスを送ると、トラップしたMFジュニーニョ・パウリスタが一気にゴール前に切れ込みシュートを決めた。GKジエーゴの頭上をかすめる丁寧なループシュートだった。ジュニーニョ・パウリスタのゴールが決勝点となり、パウメイラスが危なげなく勝利をおさめた。 パウメイラスは、チッチ監督の下で固い結束が生まれ、活力に満ちたチームになった。この日はFWエジムンドを欠いて臨んだが、代わりの選手たちが奮起して3ゴール。何ら心配することはなかった。ワールドカップ中断前には降格圏内に沈んでいたチームとは思えないほど絶好調。順位も10位とリーグ上半期を及第点以上の結果で締めくくった。この調子を維持できれば、次節からのリーグ下半期にも期待がもてる。"ベルドン"という愛称の由来通り、パウメイラスは偉大な緑色になった。 一方のフルミネンセは、MFペトコヴィッチやFWトゥッタら主力を出場停止で欠いたため、攻撃の形をなかなかつくれずにいた。FWクラウジオ・ピッチブウは積極的にシュートを放っていたが、全体的に単調な攻めに終始した感は否めなかった。ここ数節で調子が落ちており、ジョズエ・テイシェイラの悩みはしばらく続きそうだ。 写真; 首位戦線に位置する強豪フルミネンセを相手に3ゴールをあげて快勝。笑顔の多いパウメイラスの選手たち。
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