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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

クライトンの貴重なゴール。ボタフォゴ、ドドー放出後初勝利。
第19節 ボタフォゴ 1-0 クルゼイロ

 ブラジル全国選手権は、8月23〜24日に第19節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのミネイロンで行われた ボタフォゴ×クルゼイロ は、MFクライトンの決めた1点を守ったボタフォゴが久々に勝利した。ボタフォゴは、FWドドー放出後初の勝利をマラカナンで飾った。

 試合は、静かな立ち上がりを見せた。ところが15分、MFゼ・ホベルトからボールを奪おうとした際、同選手の顔面に故意に腕を当ててドリブルを止めたとしてMFエウソンが一発退場。クルゼイロは数的不利に陥った。ボタフォゴはそのファウルで得たフリーキックをDFジュニーニョがゴールポストを直撃する鋭い弾道のシュートを放った。クルゼイロは守勢に追いやられたが、29分にはカウンターからMFフランシスマールのスルーパスを受けたMFワグネールがGKロペスをかわして無人のゴールに向けてシュート。しかし、ワグネールのシュートはあろうことか枠の左に逸れてしまった。クルゼイロは絶好のチャンスを逃してしまった。クルゼイロは37分にもMFフランシスマールがフリーでシュートを放ったが枠の外へ。クルゼイロは良い形をつくりながらゴールに縁がなかった。
 危機的な場面を何度も乗り越えたボタフォゴは41分、左サイドからのクロスがこぼれると味方の拾ったボールを前線で受けたMFクライトンがゴール前に抜け出してシュート。ゴール左隅にボールを沈めてボタフォゴが待望の先取点を奪った。後半はボタフォゴに決定的な場面が多くあったが、追加点を奪えず。しかし、1人少ないクルゼイロは攻撃の組み立てに苦労して1点を返せなかった。試合は、ボタフォゴの勝利で幕を閉じた。

 ボタフォゴは、FWドドー ( 元大分トリニータ ) を UAE に放出後、チームが変わったように全く勝てなくなり、いつしか順位も降格圏内をさまよっていた。リーグ最終節にMFバウド ( 元名古屋グランパスエイト ) の活躍で1部に踏みとどまった2年前と同じ轍を踏むつもりなのか。否、そうではない。まだリーグは半分を終わるところ。ここで諦めてはファンを裏切ることになる。そんな思いに駆られたかは定かでないが、MFクライトンが値千金のゴールでチームに勝ち星をもたらした。ドドー放出後の初勝利に、クッカ監督もほっと胸をなで下ろしたことだろう。

 対するクルゼイロは、あわやゴールかと思わせるシーンを5回もつくりながらどれも得点に結びつけられなかった。やはりFWジウ ( 元東京ヴェルディ1969 ) 放出によるゴール欠乏症は深刻のようだ。ドドーが抜けたボタフォゴのそれに似た悩みを、今のクルゼイロは抱えている。今季もこれでリーグ上半期を終えたことになったが、一時は首位を快走していたクルゼイロも、今では8位まで順位を落としている。首位との勝ち点差も10に開いてしまった。クルゼイロが優勝を諦めずに最後まで戦うためには、FWマルシオ・アラウージョ ( 元ガンバ大阪 ) の戦列復帰が待たれるところである。

 写真; 値千金のゴールを決めたMFクライトン ( ボタフォゴ / 左 ) 。


ブラジル全国選手権 2006 第19節 (23/08/2006)
ボタフォゴ 1-0 クルゼイロ
ロペス GK ファービオ
フイ
( チアーゴ・シャビエル )
ジュニーニョ
アスプリージャ
ジュニオール・セーザル
DF エドゥー・ドラセーナ
ルイゾン
グラッジストーニ
( ジョナタス )
ミシェウ
アレ
クライトン
ジョイウソン
ゼ・ホベルト
MF エウソン
サンドロ
ワグネール
フランシスマール
ジェフェルソン・フェイジョン
( チアーゴ )
フェリッピ・アドン
( ワンド )
FW ジェオバンニ
( ジエーゴ )
ジオバンニ・エウベル
( カルリーニョス・バラー )
クライトン 41 ゴール
アスプリージャ
ジェフェルソン・フェイジョン
イエロー
カード
エドゥー・ドラセーナ
グラッジストーニ
ミシェウ
サンドロ
レッド
カード
エウソン
クッカ 監督 オズワウド・ジ・オリベイラ
主審; エーベル・ホベルト・ロペス
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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