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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

モライス、代表で使われなかった鬱憤を晴らす決勝弾。
第18節 サントス 0-2 バスコ・ダ・ガマ

 ブラジル全国選手権は、8月19〜20日に第18節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×バスコ・ダ・ガマ は、MFモライスのPKなどでバスコ・ダ・ガマが勝利した。首位の座を狙うサントスにとっては残念な結果になった。

 試合は、開始早々FWジョナスがミドルシュートを放つと、19分にはFWウェウリントン・パウリスタがDFクレーベルとのワンツーでペナルティエリアに入り、強烈なシュートを放った。GKカッシオに止められたが、サントスはリズムよく攻撃を仕掛けていった。バスコはセットプレイ以外では目立った攻撃が見られず、守備に労力を費やして45分を消化した。
 後半、ルシェンブルゴはMFアンドレに代えてMFホドリーゴ・タバタを投入。ホドリーゴ・タバタは49分に左45度の位置からゴール左上の隅を狙う正確なフリーキックで先制点を狙いにいった。ホドリーゴ・タバタの投入でサントスがさらに押すかに思われた。だが、皮肉にもホドリーゴ・タバタが相手ゴールをアシストしてしまうことになる。
 61分、左サイドからのパスをゴール前で受けたMFアベージが相手のプレッシャーから逃げるかのようにして後方にパスを出した。ところがそのパスがMFホドリーゴ・タバタの身体に当たって跳ね返ると、相手のマークがずれて一瞬フリーになったアベージの足元に再度転がった。アベージは右足を振り抜いてゴールネットにボールを突き刺し、バスコ・ダ・ガマが均衡を破った。
 まさかの失点で動揺したサントスは前のめりになり、バスコはそのスペースを突いていく。そして78分、右サイドからペナルティエリアに侵入したDFワグネール・ジーニスが倒されてバスコ・ダ・ガマがPKを得ると、これをブラジル代表から戻ってきたMFモライスがゴール右隅に沈めて 2-0 。ビラ・ベウミーロで笑ったのは、バスコ・ダ・ガマだった。

 試合前からタカをくくっていたのか、サントスのルシェンブルゴ監督は主力を何人か温存して試合に臨んだ。それでも攻撃守備ともにまずまずの出来で、前半には何度か決定的なチャンスもつくれていた。だが彼らのシュートはGKカッシオがことごとくセービング。相手守護神の素晴らしいプレイの前に、1点が遠い90分だった。サントスは、勝ち点で首位に並べるはずの絶好機を逸する痛い一敗を喫してしまった。

 一方、好不調の波が激しいバスコ・ダ・ガマだが、この日は好調な日であったようだ。セレソンで全く試合に出られず欲求不満状態でチームに戻ってきたMFモライスは、中盤と前線とをつなぐ役割をきっちりこなして自らもPKでゴールをゲット。鬱憤を晴らす質の高いプレイでチームに貢献した。また、先制ゴールを決めたMFアベージは戦意をみなぎらせて実力をフルに発揮していた。FWエジウソン ( 元柏レイソル ) らベテランをはずした若手主体のチームは、徐々にではあるがヘナット・ガウーショ監督の理想に近づきつつあるようだ。

 写真; 79分、決勝点となる2点目をPKで決めたMFモライス ( バスコ・ダ・ガマ / 中央 ) は、チームメイトに祝福される。


ブラジル全国選手権 2006 第18節 (20/08/2006)
サントス 0-2 バスコ・ダ・ガマ
ファービオ・コスタ GK カッシオ
デニス
ルイス・アウベルト
ドミンゴス
クレーベル
DF ワグネール・ジーニス
パウロン
ファービオ・ブラージ
ジョルジ・ルイス
クラウディオ・マルドナード
( レアンドロ )
エレーノ
ウェンデウ
アンドレ
( ホドリーゴ・タバタ )
MF アマラウ
アンドラージ
( コウチーニョ )
ジエーゴ
ハモン
( アベージ )
モライス
( アウベローニ )
ウェウリントン・パウリスタ
ジョナス
( ホドリーゴ・チウイ )
FW ジェアン
ゴール 61 アベージ
79 モライス
ファービオ・コスタ
ドミンゴス
クラウディオ・マルドナード
ウェンデウ
ウェウリントン・パウリスタ
イエロー
カード
カッシオ
ワグネール・ジーニス
アンドラージ
モライス
バンデルレイ・ルシェンブルゴ 監督 ヘナット・ガウーショ
主審; ジュリアーノ・ボッザーノ
スタジアム; ビラ・ベウミーロ ( サントス )
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