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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

終了間際のゴールで勝利を呼び込んだフラメンゴ、暫定12位に浮上。
第18節 フラメンゴ 1-0 グレーミオ

 ブラジル全国選手権は、8月19〜20日に第18節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フラメンゴ×グレーミオ は、MFヘナットの終了間際のゴールでフラメンゴが勝利した。

 試合は、静かな立ち上がりになり、両軍とも慎重にパスをまわしていく。決定機らしい決定機は29分。グレーミオは細かいパスワークで相手ゴールに迫ると、FWハフィーニャがペナルティエリアに侵入。GKジエーゴを引きつけてMFウーゴにマイナス気味のパスを送った。ボールはMFレオ・メデイロスにクリアされたが、流れの中から良い形の攻撃をみせた。フラメンゴもその10分後に反撃。FWサービオが左サイドを深くえぐってファーサイドにクロスをあげると、GKマルセーロ・グローエがファンブル。こぼれ球を拾ったMFヘナット・アウグストが反転してシュートを放ったが、ボールは惜しくもゴールポストの数cm左に逸れた。
 0-0 で迎えた後半は互いに攻撃のペースが上がり、流れの中から多くの決定機をつくっていく。しかし、両軍守護神の壁が厚くなかなかゴールを奪えずにいた。試合は終盤に慌ただしくなった。74分にFWオビーナを後ろから倒したMFウェウリントンが一発レッドで退場すると、その8分後にはドリブルでペナルティエリアに入ったFWオビーナが、シミュレーションで2枚目のイエローカードをもらい退場になった。
 ノーゴールのまま時計は89分をまわった。そのとき均衡が破られた。後方からの浮き球のパスにMFヘナットが反応。オフサイドぎりぎりでゴール前に飛びだした。GKマルセーロ・グローエもたまらず飛び出したが、ヘナットとの衝突を意識したのか、一瞬躊躇したGKマルセーロ・グローエは痛恨のクリアミスを犯す。キーパーの脇にこぼれたボールは、MFヘナットの左足によって無人のゴールへと転がっていった。ヘナットの貴重なゴールで、フラメンゴが勝ち点3をもぎとった。

 2試合連続引き分け中のフラメンゴは、この日も詰めの甘い内容のサッカーをしていた。FWサービオは得意のドリブルでチャンスをつくったが、相手から執拗なまでにファウルをもらい、後半途中に退いた。また、FWルイゾンは制裁を欠いた動きでチャンスに絡めず。2トップは今ひとつの出来だった。ならば、俺が決めてやると終了間際にゴールを決めたのがヘナットだった。中盤からの効果的な押し上げが最後の最後でゴールを生み出した。この勝利でフラメンゴは、第15節から4戦負け無し。着実に勝ち点を伸ばしている。暫定ながら12位にまで順位をあげており、チーム状態も悪くはない。

 対するグレーミオにも、決定的なチャンスはいくつかあったがそれらをものにできなかった。ベイラ・ヒオ放火事件以降チームはひとつにまとまり、堅実に勝てるサッカーをしてきた。マーノ・メネーゼス監督も現在の好調ぶりに満足していたが、この日はフラメンゴの堅い守備を崩しきれなかった。ここで勝って4連勝といきたかったグレーミオだが、足踏みするはめになった。首位戦線参入の可能性が一歩遠のいた。

 写真右上; 90分に値千金の決勝ゴールを決めたMFヘナット ( フラメンゴ ) は、大勢のサポーターの歓声に応える。
 写真左下; 積極的にドリブルを仕掛けるなどキレのある動きをみせたFWサービオ ( フラメンゴ ) は、相手の執拗なファウルの連続に苛立ちを隠せず。


ブラジル全国選手権 2006 第18節 (19/08/2006)
フラメンゴ 1-0 グレーミオ
ジエーゴ GK マルセーロ・グローエ
レオナルド・モウラ
ヘナット・シウバ
( ホナウド・アンジェリン )
フェルナンド
フアン
( ワウテル・ミニョーカ )
DF パトリッシオ
ペレイラ
ウィリアン
ウェウリントン
パウリーニョ
レオ・メデイロス
ヘナット
ヘナット・アウグスト
MF ジェオバーニオ
ルーカス
チェコ
ウーゴ
( レオ・リーマ )
ルイゾン
サービオ
( オビーナ )
FW ハフィーニャ
( エレーラ )
ホムーロ
( バウデイール )
ヘナット 90 ゴール
ヘナット・シウバ
ホナウド・アンジェリン
フェルナンド
フアン
ワウテル・ミニョーカ
イエロー
カード
チェコ
ハフィーニャ
オビーナ レッド
カード
ウェウリントン
ネイ・フランコ 監督 マーノ・メネーゼス
主審; セルジオ・ダ・シウバ・カルバーリョ
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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