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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 弱者復活の専門家。エメルソン・レオン就任後のコリンチャンス連勝！
第18節 コリンチャンス 1-0 ボタフォゴ
ブラジル全国選手権は、8月19〜20日に第18節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×ボタフォゴ は、FWナジソンのゴールでコリンチャンスが勝利をもぎとった。これでコリンチャンスはエメルソン・レオン監督の就任後２連勝を飾った。 試合は、コリンチャンスが先攻。FWカルロス・テベスが得意の強烈なシュートで攻撃の口火を切ると、そのテベスはコーナーキックの場面でもファーサイドに飛びこむなど積極的にゴールを狙いに行った。17分にはDFフーベンス・ジュニオールのクロスに頭で合わせるなど、テベスの動きはいつになくキレていた。 MFジギーニョがイエローカードをもらった27分頃から徐々に荒れ始めていく。そこでもめた両軍の気持ちは過剰にヒートアップし、31分にはDFフイに肘打ちを喰らわせたMFカルロス・アウベルトにも警告。この肘打ちについてレッドカードを強調するクッカ監督の主張に選手が集まって小競り合いになり、主審は執拗な抗議を繰り返したクッカ監督にレッドカードを提示。試合は一時中断した。 
0-0 で折り返した後半もコリンチャンスがリズムよく攻めたが、ボタフォゴ側の必死の守備を前になかなかゴールを割れずにいた。しかし、コリンチャンスを率いる名将エメルソン・レオンは、勝負どころをわきまえていた。攻めあぐねると見るやMFホージェルを下げてFWナジソンを投入。３トップに変えると、Ｋリーグ ( 韓国 ) から加入した男が大仕事をやってのけた。71分、右サイドを深くえぐったFWテベスのクロスを、FWナジソンがファーサイドに飛びこんでヘディング。これが見事にゴールネットを揺らせてコリンチャンスが待望の先制点を奪取した。このゴールが決勝点となり、コリンチャンスが前節に続いて勝利をおさめた。コリンチャンスは、エメルソン・レオン監督就任後、まるでチームが生まれ変わったかのように生き生きとプレイできている。その結果が連勝と最高の結果を生み出した。レオン監督は練習場をマスコミやファンの介入しない場所へ変更するなど改変を進めていると報じられているが、その効果は試合にもしっかり現れているようだ。監督が代わり、トラブルメーカーだったMFマルセリーニョ・カリオカ ( 元ガンバ大阪 ) が退団してチームは生まれ変わった。前年王者としての底力を見せるべく、次節もコリンチャンスは勝利を狙うはずだ。 昨年もヴィッセル神戸退団後、パウメイラスを就任後11連勝という偉業をやってのけたエメルソン・レオン。名将の手にかかれば、さらなる連勝も決して難しいことではない。 一方のボタフォゴは、以前から言われている「得点力不足」をこの日も露呈。FWドドー ( 元大分トリニータ ) 放出後に、それは顕著になってきている。相手キーパーの好守がボタフォゴのゴールを阻止していた感も否めないが、何度か流れの中で決定機をつくれていた。今の戦力では、ゴールは遠い目標なのか。苛立ちを募らせて退場処分をくらったクッカ監督の心境もわからなくはない。
写真右上； 相手に囲まれながら果敢にドリブルを仕掛けていったFWカルロス・テベス ( コリンチャンス / 左 ) 。
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