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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

昇格組の明と暗。グレーミオ、力の差を見せつけて3連勝!
第17節 サンタ・クルス 2-4 グレーミオ

 ブラジル全国選手権は、8月16〜17日に第17節が行われた。ペルナンブッコ州ヘシフィのエスタジオ・ド・アフーダで行われた サンタ・クルス×グレーミオ は、終盤畳みかけたグレーミオが 4-2 でサンタ・クルスを破って3連勝を飾った。

 昨年全国選手権2部にいた「昇格組」同士の対決となったこの試合は、ゴールが乱発した。フリーキックなどで決定機をつくったサンタ・クルスに対して、グレーミオは速攻で応戦。14分にはMFルーカスがミドルレンジから鋭く落ちるドライブシュートを放ち、積極的に攻めた。先制したのはサンタ・クルス。26分、左コーナーキックをMFウィウソン・スルビンが頭で合わせてゴールに突き刺した。先制されたグレーミオは必死に攻めたが前半はゴールに縁がなかった。
 サンタ・クルスの1点リードで折り返した後半、51分にグレーミオが同点に追いつく。右コーナーキックにFWホムーロが高い打点のヘディングシュートで合わせた。勢いにのったグレーミオは、59分にMFルーカスが倒されて得たPKをMFチェコが沈めて逆転に成功。その後は互いに攻め合い、シュートが乱れ飛んだ。次の1点はサンタ・クルスがゲット。78分、ペナルティエリア内でキープされたボールが後方に流れたところに、MFジュニオール・マラニョンが走り込みシュートを放った。鋭く伸びたジュニオール・マラニョンのシュートはGKマルセーロ・グローエの左手をかすめてゴールネットに突き刺さった。アンデルソン・リーマ ( サンカエターノ ) も顔負けの素晴らしいゴールだった。
 だが試合はさらに動く。2-2 で迎えた87分にフリーキックをGKグットが弾いたところにMFエレーラが詰めて再度リードしたグレーミオは、89分にもカウンターからFWレオ・リーマ ( 元サントス ) がゴールを決めてダメ押し。終盤に畳みかけたグレーミオが試合を制した。

 サンタ・クルスは、前半と後半とで全く違う試合をしていた。前半は全体的に集中力があり、セットプレイから効率よく先制。相手の攻撃もしばしば寸断できていた。ところがスタミナ不足なのか、後半は選手たちの足が止まり、相手に好き放題やられてしまった。リーグ再開後、4連勝の後クルゼイロと引き分け、そして2連敗と徐々に調子を落としている。また順位も最下位に転落。底辺から抜け出すためにはもうひと踏ん張りが必要なのだが、崩した調子を元に戻せるのだろうか。

 グレーミオは、第14節のクラシコでの放火事件によって STJD ( ブラジル最高スポーツ裁判所 ) から厳罰を受けたが、選手たちはまったくめげていないようだ。この日の勝利でチームは3連勝と、第13節のフィゲイレンセ戦以降、無敗と好調である。順位も8位と好位置にある。これは全国選手権の2部から今年上がってきたチームのレベルではない。グレーミオには底力がある。次は土曜日にマラカナンでフラメンゴと対戦するグレーミオ。中2日の強行日程だが、今のグレーミオならコッパ・ド・ブラジル王者も恐るるに足らずだ。

 写真; DFカッシオ ( サンタ・クルス / 中央 ) に身体を寄せてボールを奪いにいくMFルーカス ( グレーミオ / 右 ) 。


ブラジル全国選手権 2006 第17節 (16/08/2006)
サンタ・クルス 2-4 グレーミオ
グット GK マルセーロ・グローエ
オズマール
バレンサ
アレモン
カッシオ
DF パトリッシオ
ウィリアン
エバウド
ウェウリントン
ウィウソン・スルビン
( ミランジーニャ )
アウグスト・ヘシフィ
ジュニオール・マラニョン
エジソン・ジー
( ネネー )
MF ジェオバーニオ
ルーカス
チェコ
ハフィーニャ
( エレーラ )
ワシントン
( ザーダ )
マルシオ・ミシリッカ
FW ウーゴ
( レオ・リーマ )
ホムーロ
( ハモン )
ウィウソン・スルビン 26
ジュニオール・マラニョン 78
ゴール 51 ホムーロ
59 チェコ
87 エレーラ
93 レオ・リーマ
アウグスト・ヘシフィ
ネネー
イエロー
カード
エバウド
ジェオバーニオ
マウリッシオ・シモーエス 監督 マーノ・メネーゼス
主審; ウィウソン・ルイス・セネーミ
スタジアム; エスタジオ・ド・アフーダ ( ヘシフィ )
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