Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 トゥッタの劇的決勝弾! シーソーゲームを制したフルミネンセ、5位に浮上。
第16節 クルゼイロ 2-3 フルミネンセ
ブラジル全国選手権は、8月12〜13日に第16節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×フルミネンセ は、FWトゥッタの決勝ゴールでシーソーゲームを制したフルミネンセが勝ち点3を獲得した。 試合は、クルゼイロが序盤を支配。MFワグネールを起点に攻撃を組み立てた。しかし先制したのはフルミネンセだった。25分、細かいパスをつないでゴール前に攻め上がると、FWマルセーロがペナルティエリア左の深い位置からマイナス気味のクロスを供給。これはミスキックだったのだが、左足のインフロントにひっかかった際にボールが逆回転になり、GKファービオとゴールポストの間を転がってゴールに吸い込まれた。 だが、クルゼイロもその4分後に同点に追いつく。MFワグネールのクロスをDFエドゥー・ドラセーナが頭で合わせたボールを、最後はゴール前で待ちかまえていたFWカルリーニョス・バラーがゴールに流し込んだ。 1-1 で折り返した後半、次の1点はクルゼイロが奪った。51分、FWカルリーニョス・バラーの右からのアーリークロスをFWアレッサンドロが頭で合わせて逆転に成功。なおもクルゼイロは効率よく攻撃をしかけて相手を圧倒した。だがフルミネンセは1本のセットプレイから同点に追いつく。70分、右からの間接フリーキックをMFホージェルが右足で合わせてゴール右隅にボールを流し込んだ。2-2 で試合は進み後半ロスタイムに突入。このまま引き分けかと思われたそのとき、フルミネンセが逆転に成功した。90分、右に開いていたFWクラウジオ・ピッチブウがMFペトコヴィッチのパスを受けてシュート。GKファービオが右手でボールを弾いたところにFWトゥッタが詰めてボールをゴールネットに突き刺した。シーソーゲームを制したのはフルミネンセだった。 クルゼイロは、一度は逆転しながらリードを守りきれなかった。決してお粗末な守備をしていたわけではなかったが、フルミネンセの攻撃を止めきれず3失点。最悪勝ち点1はとっておきたかったであろうクルゼイロにとっては痛い敗戦になった。セットプレイで何度もチャンスをつくっていた前半でさらに1〜2点を奪うチャンスもあった。取るべきときに点を取ることができなかったのが最後に大きく響いた。 フルミネンセは、オズワウド・ジ・オリベイラ監督を更迭してジョズエ・テイシェイラを新監督に招聘。この日はジョズエ・テイシェイラの初陣だった。相手は調子を崩しつつも上位につけているクルゼイロ。戦前の想像通り厳しい戦いになり、一度は逆転も許した。それでも最後まで試合を捨てなかった。終盤には中盤の選手を1人削ってFWクラウジオ・ピッチブウを投入。攻撃に4人以上の人数を割く積極策が功を奏し、FWトゥッタの決勝ゴールが生まれたのであろう。これでクルゼイロを抜いて5位に浮上したフルミネンセ。今後に期待がもてる。 写真; 後半ロスタイムの逆転劇。ゴールを決めたFWトゥッタ ( 中央 ) を囲み喜ぶフルミネンセのイレブン。
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