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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

連勝が止まっても好調を持続。パラナー、首位と3差の2位に浮上。
第15節 パラナー 2-1 バスコ・ダ・ガマ

 ブラジル全国選手権は、8月5〜6日に第15節が行われた。クリチーバのエスタジオ・ピニェイロンで行われた パラナー×バスコ・ダ・ガマ は、ホームで安定した戦いをみせたパラナーが勝利。勝ち点を27に伸ばして2位に浮上した。

 試合は、開始早々ダイレクトパスからFWファイオーリが抜け出して相手キーパーをかわしてシュート。無人のゴールへと転がったボールは寸前で相手にクリアされたが、バスコがいきなり決定機をつくった。大きな動きは30分に見られた。前線の裏に抜け出したFWファイオーリを後方から追いかけてきたDFエジミウソンがファウル、バスコにPKが与えられた。ところが、MFアベージが蹴ったボールはGKフラービオの逆をつくも、ゴールポストの外側を通過。バスコは絶好の先制の機会を逸した。
 チャンスのあとにはピンチあり。パラナーにとっては、ピンチのあとにはチャンスあり、といったところか。PK失敗の直後に蹴られたGKフラービオのロングフィードから、パラナーが先制に成功した。32分、ゴール前に飛んだボールをめぐってGKホベルト、MFイーゴリ、MFコウチーニョが接触。こぼれ球をFWサンドロが無人のゴールに蹴りこみ、ゴールネットを揺らせた。
 1点リードで折り返したパラナーは後半、相手の反撃をしのぐと68分に追加点を奪取。前線でボールを受けたFWマイコスーエウがDFジョルジ・ルイスをフェイントで翻弄し、ゴール右上の隅に美しいシュートを決めた。2点を追いかけるバスコは、MFコウチーニョに代えてFWマジソンを投入、引き分けを狙って攻撃を厚くさせた。85分にそのFWマジソンがFWマイコスーエウのパスをゴールに結びつけたが、あと1点が遠く、敗れた。

 パラナーは、前節の敗北で連勝が6で止まったが、連勝ストップもチームの勢いを失速させてはいなかった。気持ちを切り替えて臨んだこの試合は、相手のPK失敗にも助けられたが2トップの活躍で堅実に勝利をおさめた。今節は上位陣が軒並み勝ち星を逃し、2位に躍進したパラナー。サンパウロとの勝ち点差を3に縮め、ついに首位を射程圏内にとらえた。

 対するバスコ・ダ・ガマは、30分に訪れたPKを失敗したのが敗北に直結した。アベージのPKが決まっていれば、パラナーに許した先制点もなく、バスコが試合の流れを引き寄せることができたからだ。それでも前半、FWファイオーリはキレのある動きで前線をかけまわり、しばしば決定的な場面に顔を出した。だが、シュートのタイミングを見失うなど最後にミスを露呈。ゴールの機会をみすみす逃していた。相手に2点をとられると、今のバスコにはそれを覆すだけの得点力はなく1点を返すのが精一杯。好調パラナーの守備網を崩すのは容易ではなかった。

 写真; 32分に先制ゴールを決めて喜ぶFWサンドロ ( パラナー / 左 ) 。


ブラジル全国選手権 2006 第15節 (06/08/2006)
パラナー 2-1 バスコ・ダ・ガマ
フラービオ GK ホベルト
グスターボ
エジミウソン
エメルソン
アンジェロ
DF パウロン
( ルイス・カルロス )
エーデル
ジョルジ・ルイス
クラウデミール
バチスタ
セルジーニョ
( フェリッピ・アウベス )
マイコスーエウ
エジーニョ
MF アンドラージ
イーゴリ
アベージ
( ファービオ・ジュニオール )
コウチーニョ
( マジソン )
サンドロ
( クリスチャーノ )
レオナルド
( ジェフェルソン )
FW ジエーゴ
ファイオーリ
サンドロ 32
マイコスーエウ 68
ゴール 85 マジソン
フラービオ
バチスタ
セルジーニョ
イエロー
カード
パウロン
コウチーニョ
レッド
カード
アンドラージ
カイオ・ジュニオール 監督 ヘナット・ガウーショ
主審; ホドリーゴ・マルティンス・シントラ
スタジアム; エスタジオ・ピニェイロン ( クリチーバ )
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