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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 序盤に畳みかけたコリンチャンス、９試合ぶりの勝利に一安心。
第15節 コリンチャンス 2-1 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は、8月5〜6日に第15節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×アトレチコ・パラナエンセ は、２トップ揃い踏みのゴールで序盤に逆転したコリンチャンスがリードを守りきり、９試合ぶりに勝利した。 試合は、開始早々コリンチャンスの低調ぶりを表すお粗末なプレイが見られる。3分、DFセバスティアン・ドミンゲスが相手のロングフィードの処理にもたついた瞬間、MFフェヘイラにボールを奪われた。ボールを奪ったフェヘイラはそのままドリブルでペナルティエリアに侵入。右足を振り抜き、アトレチコ・パラナエンセがいきなり先制ゴールを奪った。DFドミンゲスの目を覆いたくなるようなミスによる失点、スタンドからはコリンチャーノのすさまじいブーイングが鳴り響いた。 しかし、コリンチャンスに押し寄せる悪い流れを断ち切ったのは、言わずもがなこの男。テベス ( アルゼンチン代表 ) だった。8分、DFコエーリョが右サイドをタテに切り裂いてあげたクロスを、FWテベスがゴール前に飛びこみ頭で押し込み、コリンチャンスは同点に追いつく。すると勢いそのままにコリンチャンスは再び右サイドからチャンスメイク。ドリブルで２人を抜いたMFカルロス・アウベルトがクロスをあげると、ファーサイドで待ちかまえていたFWハファエウ・モウラが左足で合わせてゴールに押し込み逆転に成功した。 その後もコリンチャンスは積極的な攻撃で相手を圧倒。劣勢のアトレチコ・パラナエンセもセットプレイなどで決定的な場面をつくったが、GKシウビオ・ルイスのファインセーブに阻まれゴールを奪えなかった。後半、アトレチコ・パラナエンセはFWダゴベルトやMFイバンらがチャンスメイクするもゴールが遠く。コリンチャンスはMFマルセリーニョ・カリオカを投入するなどして３点目を狙いにいった。しかしスコアは動かず、序盤の２ゴールが効いてコリンチャンスが勝利をおさめた。 コリンチャンスは、９試合ぶりの勝利をホームスタジアムのパカエンブーで飾った。負傷者の続出や勝利欠乏症に悩み勝ち点を伸ばせず、下位クラブの奮闘もあり、いつしか最下位に転落したディフェンディング・チャンピオンには、ジェニーニョ監督の解任説やテベスの放出など様々な噂が飛び交っている。先日には、カルロス・アウベルトとマスチェラーノが練習中に言い争う出来事まであった。決してチーム状態は良好でなかった。彼らに必要なのは試合での勝利だった。その必要なものをようやく手にしたコリンチャンス。この試合を復調のきっかけにして中位、はたまた上位へ這い上がることができるかが今後の焦点となりそうだ。 対するアトレチコ・パラナエンセは、戦列に戻ってきたダゴベルトの復帰戦を勝利で祝えなかった。この日のダゴベルトはかつてのようにはつらつとプレイ。得意のドリブルで何度か相手を翻弄した。また、MFフェヘイラやMFイバンら中盤からの積極的な飛び出しもあり、チームの連携はさほど悪くはなかったようだ。だが最近の彼らは勝ったり負けたりと好不調の差が激しい。名将アントーニオ・ロペスを以てしても昨年のリベルタドーレス準優勝チームを立て直すのには相当苦労しているようだ。 写真； 10分、MFカルロス・アウベルトのクロスに左足で合わせて逆転のゴールを決めたFWハファエウ・モウラ ( コリンチャンス ) 。
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