Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 ベルドンに"右にならえ"。サンタ・クルスも再開後4連勝。
第14節 サンタ・クルス 1-0 コリンチャンス
ブラジル全国選手権は、7月29〜30日に第14節が行われた。ペルナンブッコ州ヘシフィのエスタジオ・ド・アフーダで行われた サンタ・クルス×コリンチャンス は、DFマルシオ・アレモンのゴールでサンタ・クルスが勝利した。最下位に沈んだコリンチャンスはこの敗戦で19位以上との差がさらに広がった。 試合は、互いに勝利を欲する者同士、序盤から積極的に攻めたが、最後の詰めが甘く無得点で前半を終える。後半、コリンチャンスは48分にFWテベスがドリブルで攻め込みフリーのFWハファエウ・モウラにパスを出すも、FWハファエウ・モウラのシュートはGKグットが右手一本で弾き返した。そして68分、サンタ・クルスは右サイドでフリーキックを得ると、DFマルシオ・アレモンがゴール前で合わせてゴールネットを揺らせて先制。GKシウビオ・ルイスは飛び出してパンチングを試みたがマルシオ・アレモンに前に出られてしまい、結果的に目測を誤った形になった。結局このゴールが決勝点になり、サンタ・クルスがコリンチャンスを下した。 サンタ・クルスは、ブラジル北東部のペルナンブッコ州ヘシフィに本拠をおくクラブで、今季1部に昇格したばかり。現在も降格候補の筆頭に挙げられている。周囲の予想通り、彼らはワールドカップ開幕前まで苦しい戦いを強いられた。ところが、リーグ再開後はなんと無傷の4連勝。中断前約2ヶ月間で勝ち点3しかとれなかったクラブが、今月だけで勝ち点を12も稼ぎ、順位も16位と降格圏内からいとも簡単に脱出したのである。サンタ・クルスの連勝記録も含め、彼らの好調さは注目しておきたい。パウメイラスのように今の調子を維持して勝ち点を積み上げれば、台風の目になる可能性も秘めている。 一方のコリンチャンスは、もはや瀕死寸前の状態にある。この日、昨年2部にいたクラブに敗れたことでジェニーニョ更迭論が一気に高まったが、ジェニーニョは試合後に残留を表明している。しかし、サポーターがテベスの家族までを脅かすなどチームとして褒められた状態とは言えないコリンチャンス。マスチェラーノ、テベスといったアルゼンチン代表の選手を使っても勝てない今、彼らに苦境を脱する術はあるのだろうか。最下位の憂鬱は終わらない。 2006年7月30日
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