ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜

ムリシ・ハマーリョの駆け引き

 昨年に続いてリベルタドーレス優勝を狙うサンパウロ。監督のムリシ・ハマーリョが、決戦を前に報道陣の取材に応じた。

 ムリシ・ハマーリョは、昨年末までインテルナシオナウの監督を務めていた。今インテルナシオナウに在籍する選手のほとんどは、ムリシ・ハマーリョが育てた選手なのである。つまり、ムリシ・ハマーリョはインテルナシオナウの手の内を知り尽くしていると言っても過言ではない。それを裏付けるかのように、同氏は決勝 2nd.Leg に臨むインテルナシオナウの動向を次のように断言した。
 「インテルナシオナウは監督が代わったとはいえ、昨年も今年もほぼ同じチームだ。彼らには 3-5-2 か 4-4-2 の2通りのフォーメーションしかない。この2通り以外の布陣で試合をする可能性はないだろう」。

 だが、ムリシ・ハマーリョは「フォーメーションの形が少ないからといって、それが弱いことにはならない」と付加。相手の強さについては素直に認めている。相手を茶化したかと思えば、一転して敬意を表する発言。これは、ムリシ・ハマーリョの駆け引きか?

 ところで、ムリシ・ハマーリョ率いるサンパウロは、同氏が知り尽くしているはずの相手に黒星を喫した。この理由について同氏は「ミネイロは守備が抜群によかった。だが、彼のもうひとつの持ち味である攻撃参加があまり見られなかったのが我々の敗因のひとつであろう。すべてはジョズエの退場にある」と述べ、MFジョズエを退場させたホルヘ・ラリオンダ主審のミスジャッジを嘆いている。

2006年8月15日
ブログサイトマップ