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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

どちらも身勝手。 エメルソン・レオンとテベスの確執が表面化。
束縛するエメルソン・レオンと、耐えかねて帰郷したテベス の人間関係

 コリンチャンスに就任するや否や2連勝と早速結果を出しているエメルソン・レオン監督が、9月3日にロンドンで親善試合を行うアルゼンチン代表にFWカルロス・テベスとMFハビエル・マスチェラーノの2名を送らないことを明言。ブラジルやアルゼンチンで大きな騒動になっている。

 アルゼンチン×ブラジルの親善試合が行われる9月3日は、ブラジル国内では公式戦 ( ブラジル全国選手権 ) が組まれている。エメルソン・レオン監督は、テベスの代理人のアドリアン・ルオッコ氏と昼食をとり、そこでテベスとマスチェラーノの両者を代表に送らない理由を次のように説明したという。
 「9月3日、我々 ( コリンチャンス ) はポンチ・プレッタと対戦することになっている。下位に低迷するクラブを確実に叩いておくためにテベスとマスケの2人は絶対に必要な戦力だ。9月3日がFIFAの指定した"国際Aマッチデー"なら2人を代表に帯同させてもよいが、その日は国際Aマッチデーではない。ただの親善試合と公式戦とでどちらが重要であるかは明白だ。だから私は2人をアルゼンチン代表に帯同させないつもりで考えている」

 以上のように述べたエメルソン・レオンの主張を、代理人を通じて聞かされたテベスは激怒。レオンの身勝手な束縛から逃れるかのように、8月20日の夜の便でアルゼンチンに帰省してしまったのである。21日の夜にはブエノスアイレス市内のライブハウスに登場。スペシャルゲストとしてステージに上り、有名なバンド「Los Palmeras ( ロス・パルメラス ) 」の演奏をバックに、楽しげに歌を歌うテベスの姿がアルゼンチン国内で報じられた。ブラジルの各メディアもこぞってスクープとして報じている。
 テベスはこのままアルゼンチン国内に居座り、レオンの拘束を回避して9月3日の親善試合に強行出場するつもりのようだ。ちなみに、マスチェラーノはブラジル国内にいるらしく、通常通りコリンチャンスの練習にも参加している。

 当然ながら21日以降、テベスはコリンチャンスの練習に顔を出していない。テベスの突発的な行動を知ったエメルソン・レオンは憤りをあらわにして「そんなに代表戦に出たいのなら、一生コリンチャンスに戻ってこなくていい」と痛烈に批判した。しかし、代表に選手を渡さないと言い張るエメルソン・レオンも、テベスに負けず劣らず身勝手なのではないか。

 テベスとエメルソン・レオンの関係については、もはや修復不可能との声もある。そして、ブエノスアイレスに滞在中のテベスはマンチェスター・ユナイテッド ( イングランド ) からオファーを受けているという報道もなされている。
 MSI のコリンチャンス大改造計画の象徴であったはずのテベスが、コリンチャンスでプレイすることはもうないのか。その去就が注目される。

 写真右上; テベスの身勝手な行動に激怒したエメルソン・レオン監督 ( コリンチャンス ) 。
 写真左下; ブエノスアイレスのとあるライブハウスに顔を出し、Los Palmeras の演奏をバックに歌を歌うカルロス・テベス ( アルゼンチン代表 ) 。

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