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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

MSI 、今年4人目の監督人事。エメルソン・レオンは富豪軍団を蘇らせるか?
エメルソン・レオン、コリンチャンスの監督に就任

 MSI とコリンチャンスが決断を下した。最下位に低迷するチームを復活すべく、サンカエターノで監督を務めているエメルソン・レオン氏を抜擢。なかば強引に就任にこぎつけた。先日までコリンチャンスの監督を務めていたジェニーニョ監督は、就任からわずか3ヶ月足らずでチームを去ることになった。

 コリンチャンスは第16節終了現在で勝ち点13の最下位。開幕からの約1ヶ月はリベルタドーレスに集中することを言い訳に全国選手権で手を抜き、リベルタドーレスでリーベル・プレートに敗退するとその精神的ダメージをひきずってしまい、思わしくない結果に甘んじている。とても昨年のリーグを制覇したクラブとは思えない有り様だ。

 そんなクラブの状況に危機感を募らせた MSI が動いた。ブラジル代表監督の経歴も持っている名将エメルソン・レオンを、サンカエターノから引き抜いたのである。かつて清水エスパルスやヴェルディ川崎などを指揮したこともあるエメルソン・レオンは、選手時代には一度コリンチャンスに所属していたことがある ( 1983年 ) が、監督としてコリンチャンスを指揮するのは今回が初めてになる。
 実は、 MSI は1年前にもレオン氏に監督就任のオファーを出していた。2005年のサンパウロ州選手権でサンパウロを優勝へと導いた手腕を評価してのオファーだったが、このときエメルソン・レオンは MSI のオファーを断っていた。ちなみに、このとき MSI のオファーを断ったレオンは、三浦泰年氏 ( カズの兄 ) の懇願を受けてヴィッセル神戸の監督に就任している。MSI にとっては1年越しの要請が実ったとも言えよう。

 今年に入ってコリンチャンスは、アントーニオ・ロペス、アデマール・ブラーガ、そしてジェニーニョと監督をころころ代えてきた。エメルソン・レオンは今年4人目のコリンチャンス監督ということになる。
 エメルソン・レオンは今季、サンカエターノを率いた6試合で2勝4分無敗という好成績を残している。キア社長やドゥアリビ会長らは、サンカエターノで残したような成績をエメルソン・レオンに期待しているようだ。

 写真右上; MSI の要請を受諾し、コリンチャンスの監督に就任したエメルソン・レオン ( 元ブラジル代表監督 ) 。
 写真左下; わずか3ヶ月でコリンチャンスを去ることになったジェニーニョ元監督。メガネの奥に映る瞳もどこか寂しげ。

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