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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

解雇予告手当は92万

 コリンチャンスが、今年獲得したばかりのMFマルセリーニョ・カリオカを解雇した。チームメイトとの不仲が解雇の理由だった。

 マルセリーニョ・カリオカは現在33歳。右足のキックが非常に正確で「天使の右足」というニックネームまでついたほどのベテランで、一時期はガンバ大阪にも所属していたこともある。昨年はブラジリエンセでプレイ。チームは2部に降格したが、マルセリーニョはコリンチャンスに再び所属することになった。昨年のコリンチャンス×ブラジリエンセの試合後にコリンチャーノから花束とスパイクをプレゼントされたことに感動し、約5年ぶりのコリンチャンス復帰を果たしたのであった。

 サポーターの歓迎は厚かった。だが CBF ( ブラジルサッカー連盟 ) との折り合いがつかず、マルセリーニョ・カリオカがコリンチャンスのユニフォームを着て試合に出場できたのは、コリンチャンスがリベルタドーレスで敗退した後だった。移籍発表から約4ヶ月が過ぎていた。
 そして皮肉にも、マルセリーニョ・カリオカが試合に出られるようになってからコリンチャンスは低迷の一途をたどっていく。FWニウマールの大怪我、ジェニーニョ監督の辞任、DFグスターボ・ネーリ、MFヒカルジーニョの移籍などで混乱するチームには、やがて内乱が勃発した。
 チーム練習中にMFカルロス・アウベルトとMFハビエル・マスチェラーノが口論になり、周囲が止めに入る事態に。そしてその翌週にはMFマルセリーニョ・カリオカがMFマスチェラーノと衝突。「天使の右足」と呼ばれサポーターに歓迎された男は、いつしかトラブルメーカーになってしまった。

 これら悪循環の連鎖が、コリンチャンスに決断を迫った。アウベルト・ドゥアリビ会長は、1年契約で獲得したマルセリーニョ・カリオカの解雇を決定。契約期間内の解雇になるため、"解雇予告手当"に相当する違約金をマルセリーニョ・カリオカに支払った。その額は、92万ヘアウ ( 日本円で約5,000万円 ) とのこと。
2006年8月18日
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