かつてベレス・サルスフィエール ( アルゼンチン ) で不動の守護神として活躍したGKホセ・ルイス・チラベル ( 元パラグアイ代表 ) が、GKホジェーリオ・セーニ ( サンパウロ ) が打ち立てた世界新記録に真っ向から反論した。

　パラグアイの某新聞社の取材に応じたチラベルは、ホジェーリオ・セーニが同氏の"ゴールキーパー得点数"を抜いたことについて意見を求められ、次のように話した。
　「ホジェーリオ・セーニが64ゴール目を決めたそうだが、彼の記録は世界一ではない。彼の記録はあくまでクラブチームで決めたゴール数だろ？ホジェーリオ・セーニは代表ではまだ１ゴールも決めていないじゃないか。　俺は現役時代にクラブチームで決めた62ゴールに加えて、代表で８ゴールも決めている。俺の記録は正確には62ではなく70だ。だから世界一は俺なんだ。ホジェーリオ・セーニが世界一じゃない」

　こう述べたチラベルは、世間をにぎわせているホジェーリオ・セーニの世界新記録を皮肉った。しかし、この記録についてクラブチームでの通算ゴール数のみを数えるFIFA ( 国際サッカー連盟 ) はすでにホジェーリオ・セーニの世界新記録樹立を正式に発表しており、チラベルの主張を FIFA が受け入れる可能性は少ない。
　仮にチラベルの主張が受け入れられたとしても、ホジェーリオ・セーニが70以上のゴール数を記録するのは時間の問題であろう。