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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

グレーミオに10試合の…。 STJD の判決はどうなる?
ベイラ・ヒオ放火事件の措置に関する様々な憶測

 7月30日にポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで起こった火災に関して、STJD ( ブラジル最高スポーツ裁判所 ) が調査に乗り出した。近々、制裁措置の全貌が明らかになりそうだ。

 事の発端は、グレーミオとインテルナシオナウのサポーター同士が試合前に喧嘩を始めたことにあった。警官隊が出動しても騒ぎがおさまることはなく、ハーフタイムを経て迎えた後半開始直前、グレミスタ ( グレーミオのサポーター ) の陣取ったスタンドの近くに置かれていた簡易トイレに火がつけられた。激しく燃える炎はその後、横断幕やスタンドの手すり、座席などにも燃え移り、黒煙がスタンドを包んだ。消化器のみで鎮火できずに消防車までもが出動。「インテルナシオナウ×グレーミオ」の試合は、試合の途中に二度中断したのであった。

 この異様な事件について、STJDは正式なコメントを出していないが、マスコミ各社の見解では主犯はグレミスタの数人とされており、裁判所に罰則を科されるとすればグレーミオとも報じられている。

 SporTV の取材に応じたパウロ・シュミッチSTJD裁判長は、
「悪いのはグレミスタでありグレーミオではない。だが、あれだけの火災が発生した以上、グレーミオにも何らかの制裁措置をとらなければ示しがつかない。サポーターの暴動にはチームもある程度責任を負ってもらわなければならないし、そうせざるをえないと考えている。事の全貌を把握できていないし、今話しているのは裁判の場以外でだから断言はできないが、グレーミオには10試合分に相当する何らかの罰則を与える可能性が強いだろう」
と述べ、グレーミオを罰するのは避けられない状況にあることを示唆した。また、同裁判長はこの事件に関して今週中にも結論を出したいと述べている。

 一方でポルト・アレグレにあるヒオ・グランジ・ド・スウ州裁判所のカルロス・ジョシアス副所長は「ベイラ・ヒオの構造や設備にも問題はある」としながら「それでも最も悪いのはグレミスタだ」として、判決を急ぐ主旨の意見を述べている。

 グレーミオへの10試合分の罰則とは… 10試合分の無観客試合か、グレミスタの10試合分のスタジアム入場禁止か、ホームスタジアム「オリンピコ」での開催試合を10試合分剥奪か。それとも、10試合分の勝ち点減点か…。憶測は様々な形で飛び交い続けている。

 写真; 消化器ではラチがあかず、消防車の放水による消火活動がみられたエスタジオ・ベイラ・ヒオ。

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