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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

アシスト上手の日系三世

 明治時代にブラジルに移住した日本人を祖父にもつ日系三世のMFホドリーゴ・タバタ ( サントス ) が、先日の試合で空中での胸トラップからFWファビアーノのゴールをアシストする離れ業をやってのけたことが、世間の関心を集めている。

 25歳のホドリーゴ・タバタは昨年、ゴイアスで10番を身につけて活躍。チームを全国選手権3位に牽引した。同年のブラジレイロン・アウォーズでは最優秀MFの一人にも選ばれた。その活躍が認められ、今年より名門サントスへと移籍。ペレを初め、ホベルチ、ジエーゴ、プレット・カーザグランジらの身につけていた10番を身につけ、サントスでも同様の活躍をしている。7月23日現在、サントスがブラジレイロンであげた20得点のうち、7つのゴールはホドリーゴ・タバタのアシストによって生まれている。

 話題の胸トラップによるアシストでゴールを決めたFWファビアーノは「ホドリーゴ・タバタは知的で優れたセンスをもつ選手だ。ぼくのゴールをアシストしてくれた胸パスなんてアートだよ、アート。胸でボールを落としてくれた場所もよかったし、シュートの打ちやすいパスだった」と、ホドリーゴ・タバタを褒め称えた。
 またFWヘイナウドに至っては、「ホドリーゴ・タバタは、MFカカー ( ACミラン / ブラジル代表 ) とMFデヤン・ペトコヴィッチ ( フルミネンセ / 元ユーゴスラヴィア代表 ) の2人を足して2で割ったような選手だね」と絶賛。ヘイナウド自身が過去に所属していたクラブで当時チームメイトだった優秀な選手を引き合いにして、ホドリーゴ・タバタに尊敬の意を表した。

 チームメイトから賛辞の声が多く聞かれるホドリーゴ・タバタだが、当の本人は謙虚に受け止めている。
 「ヘイナウドやファビアーノら周りがゴールを決めてくれるからぼくのアシストが成り立つんだ。だからぼくがすごいわけじゃないし、むしろファビアーノとかのほうがずっと優れた選手だと思うよ。でもパスを褒めてくれるのは素直に嬉しいな。チームメイトのゴールをアシストできていることを誇りに思う」。

 今後もホドリーゴ・タバタの右足が幾多のゴールをアシストする場面に出会いたいものである。

2006年7月26日
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