Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 これぞ一級品の破壊力。パレルモのハットトリックなどでボカ圧勝!
前期 第4節 サン・ロレンソ 1-7 ボカ・ジュニオールス
アルゼンチン1部リーグは、8月25〜27日に前期リーグの第4節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・ガソメトロで行われた サン・ロレンソ×ボカ・ジュニオールス は、ボカが怒濤のゴールラッシュで7点を奪取。圧倒的な攻撃力で相手をねじ伏せて開幕4連勝を飾った。 試合は、ボカのゴールショーになった。サン・ロレンソは開始20分間の主導権を掌握。開始4分にFWロベルト・ヒメーネスがシュートを放つと17分にはFWエセキエル・ラベッシのパスを受けたFWロベルト・ヒメーネスが再びシュート。積極的にゴールを狙いに行った。だがボカは22分を境に試合の流れを自分たちのほうへと引き寄せた。22分、サイドに流れたMFギジェルモ・マリーノがゴール前で待っていたFWパレルモめがけて低めのクロスを供給。そのボールがパレルモに届く前にFWパラッシオが飛びこみ、左足ボレーでゴールネットに突き刺した。先制したボカは勢いそのままにFWパレルモが26分、31分と立て続けにゴールを決め、3-0 の大差で前半を折り返した。 48分のFWパラッシオのゴールで後半の主導権も握ったボカは、53分にはペナルティエリアのわずか外側からMFネリ・カルドーソが右足でシュートを突き刺して 5-0 の大量リードを得る。勝負はすでに決まっていた。サン・ロレンソは62分にMFサンティアーゴ・イルシーが一矢報いるも、反撃はそこまで。ボカは86分にMFファン・フランソーイアが約40mの距離からロングシュートを豪快に決めると、その1分後には左サイドをえぐったMFヘスス・ダトロの折り返しをFWパレルモがゴール。7-1 でボカが圧勝した。 サン・ロレンソは、スダメリカーナでバンフィエールを下したときと同じ顔ぶれで臨んだが相手が悪すぎた。中盤からの組み立ては悪くなかったが、ヒメーネス&ラベッシの2トップが沈黙。GKボバディージャの好守もあってなかなかゴールを割れなかった。しかし、問題視すべきはむしろ守備のほうだ。4バックはボカの流れるようなパスワークに翻弄されて浮き足立ち、マークはおろそか。両サイドもことごとく崩されていた。80分にはDFメンデスが退場して万事休す。為す術泣く敗れたこの日のことは早く忘れるべきである。ダメージを残したままでは、リーグ戦はもとよりスダメリカーナにも悪影響が出る。 一方のボカ・ジュニオールスは、理想的な展開に持ち込み完膚なきまでに相手を叩きのめした。今季開幕前のメキシコ遠征で、ティグレスUANL ( ティグレス創立100周年記念親善試合 ) を相手に敵地で 6-0 の大勝をおさめたその凄まじい攻撃力はガソメトロでも健在だった。MFガーゴを起点にボールを散らすと前線の選手は流動的になって相手を攪乱。おもしろいようにゴールを積み重ねた。ハットトリックを達成したFWパレルモは試合後「我々よりも強いクラブは、たぶん国内にはいない」と豪語しているが、この発言に反論の余地はない。これで開幕から無傷の4連勝で首位独走。今季もボカのシーズンになりそうだ。 写真; 呆然と立ちつくすDFメンデス ( サン・ロレンソ / 左 ) を尻目に拳を振り上げて喜ぶFWマルティン・パレルモ ( ボカ・ジュニオールス / 右 ) はこの日ハットトリックを達成した。
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