Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 昨季とは雲泥の差。メルロ率いるラシン、リーベルに快勝!
前期 第3節 ラシン・クルブ 3-1 リーベル・プレート
アルゼンチン1部リーグは、8月18〜20日に前期リーグの第3節が行われた。アベジャネーダのエスターディオ・プテ・ペロンで行われた ラシン・クルブ×リーベル・プレート は、3点を奪ったラシンが 3-1 でリーベルを下した。 試合は、ラシンの攻勢で始まった。4分にMFシフト・ペラルタがシュートを放つと、5分にはコーナーキックにDFグスターボ・カブラルが頭で合わせるなど、テンポよく攻めていく。そして9分、ペナルティエリア内の右のスペースに走り込んだFWゴンサーロ・ベルヘッシオが豪快に蹴りこんで今季初ゴールをマーク。ラシンが先制に成功した。先制を許したリーベルはMFガジャルドやFWオルテガにボールを集めて反撃。33分にDFルーカス・マレーケのロングパスに反応したFWオルテガがドリブルで1人を抜いてシュートを突き刺し、同点に追いついた。しかし自分たちのペースで試合を進めていたラシンは、45分にFWベルヘッシオの左からのクロスをFWファクンド・サーバが合わせ、2-1 で前半を終えた。 後半は中盤でのボールの奪い合いが目立ったが、少ないチャンスをものにしたのはラシンだった。相手のパスミスを拾ったMFアドリアン・バスティアがドリブルでゴール前に駆け上がり、GKカッリーソの動きを見て冷静にシュートを決めた。2点のビハインドを背負ったリーベルは苛立ちラフプレイが続発。89分にはDFナスーティが、後半ロスタイムにはMFガジャルドがそれぞれレッドカードをもらって退場するなど自棄的になって敗れた。 ラシンを率いるレイナルド・メルロ監督は、かつてリーベル・プレートを指揮していた。その当時と今とではリーベルは全く違うチームになっているが、メルロは綿密に戦略を立て、カギを握る選手には徹底的にマークするよう指示していたそうだ。結果、シュートを8本も浴びたものの1失点に抑えて勝利を飾った。これでラシンは開幕から2勝1分。順位も4位と上々のスタートダッシュを切れた。降格圏内をさまよっていた昨季とは、まるで別のチームのようだ。 一方のリーベル・プレートは、3節目で早くも失速。今季初黒星を喫して8位まで順位を落としてしまった。この試合で見えたリーベルの課題は最終ラインの連携だ。トゥッシオとマレーケの急造センターバックコンビは時折戸惑い、相手に攻め込まれると対応に苦慮していた。最終ラインが安定しないと上位を狙うのは難しいだろう。またファリアスとオルテガの2トップも連携が成熟しておらず、個人プレイに走っていた。次節はナスーティとガジャルドを欠き厳しい戦いが予想されるが、アルヘンティノスには手堅く勝っておきたいところであろう。 写真; 昨季降格圏内をさまよっていたチームを改革。勝てるチームに生まれ変わらせたレイナルド・メルロ監督 ( ラシン・クルブ ) 。
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