Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 PKのみでも勝ちは勝ち。ラシン、開幕初戦を制す。
前期 第1節 ラシン・クルブ 2-0 ヌエーバ・チカーゴ
アルゼンチン1部リーグは、8月4日に 2006-2007シーズンが開幕。8月4〜6日に第1節が行われた。アベジャネーダのエスターディオ・プテ・ペロンで行われた ラシン・クルブ×ヌエーバ・チカーゴ は、FWファクンド・サーバのPK2つでラシンが開幕戦を白星で飾った。 試合は、互いに慎重にボールをまわす静かな立ち上がりで幕を開けた。徐々に相手ゴールに迫ったのはヌエーバ・チカーゴ。オーバーラップしたDFフィレッピが遠めからシュートを放つと、そこからヌエーバ・チカーゴは中央から何度もシュートを放ち積極性をみせた。ラシンは攻めあぐね、守勢にまわる時間帯が多かった。 後半も主導権はヌエーバ・チカーゴが握り、両サイドをつかって攻めていく。ラシンは防戦一方でカウンターに活路を見出すしかなかった。スコアボードが動かず75分を過ぎたとき、ボールをもってペナルティエリアに侵入したFWファクンド・サーバをDFレオナルド・シガーリが倒してラシンにPKが与えられた。これをFWサーバ自らが決めて先制したラシンは、さらに84分にも再びPKをサーバが決めて 2-0 。白星は、劣勢だったはずのラシンに転がった。 ラシン・クルブ は、昨季チームを率いていたシメオネ監督がエストゥディアンテスに移ったことに伴い、レイナルド・メルロ氏が新監督として就任した。今年の年明けまでリーベル・プレートの監督を務めていた男のラシンでの初陣に注目が集まったが、メルロは見事に開幕戦を飾ることに成功した。だが、内容は相手に9本もシュートを打たれるなど後手を踏み、主導権を握れなかった。PK2つで勝利をたぐり寄せたが、負けても不思議ではない試合だった。それでも今季は開幕戦勝利と良いスタートを切ることができたラシン。シメオネ体制の昨季とは違うサッカーをみせてくれるだろう。
写真右上; 2度PKを決めてチームを勝利に導いたFWファクンド・サーバ ( ラシン・クルブ / 右から2人目 ) 。
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