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Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ゴールに嫌われたボール。守備的な一戦は無得点でエンパテ。
準決勝 1st.Leg リベルター 0-0 インテルナシオナウ
コッパ・リベルタドーレスは、7月25日に準決勝の 1st.Leg が行われた。パラグアイの首都アスンシオンのエスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで行われた リベルター×インテルナシオナウ は、ともに決定機を点にできずにスコアレスドロー。勝負はポルト・アレグレで行われる 2nd.Leg に持ち越しとなった。 試合は、リベルターが相手陣内でボールをまわして立ち上がりの時間をコントロールしたが、相手のカウンターを警戒してか慎重に攻めていた。インテルナシオナウは自陣にひく守備的な姿勢で試合に入ったため、マイボールにしてもパスがつながらず相手の厳しいチェックにすぐボールを失うちぐはぐさも目立ったが、28分には右サイドの崩しからMFジョルジ・ワグネールがミドルシュートを放つ。33分にはFWフェルナンドンが胸トラップから相手キーパーの頭上を狙うシュートを放っていった。だがその直後、リベルターは34分にMFがシュート。ゴールポストに直撃したボールを拾ったMFリベーロスが左サイドを深くえぐって中央にパスを供給。FWエルナン・ロドリーゴ・ロペスがフリーでボールを右足に当てたが、弱々しいシュートはGKクレーメルにキャッチされて絶好の先制の機会を逸した。シュート数はインテルのほうが多かったが、決定的な場面はリベルターのほうに多くみられた前半だった。 ハーフタイムを経ても選手交代は見らなかったが、後半は一転インテルナシオナウが少ない人数で攻撃を組み立てて攻め始める。51分、FWハファエウ・ソービスがドリブルで持ち込み逆サイドにクロスをあげるとFWフェルナンドンがシュート。しかし、ボールはクロスバーのはるか上を越えていった。67分には、FWフェルナンドンとの連携からハファエウ・ソービスが低く抑えたシュートを放った。ハファエウ・ソービスは69分にも右サイドから右足のアウトサイドで巻くシュートを放つがゴールのわずか左へと逸れた。インテルナシオナウが徐々に相手ゴールに迫った。 しかし、試合も残り５分になるとリベルターが攻勢に出た。89分にはMFクリスティアン・リベーロスがミドルレンジから鋭いシュートを放つと、クロスバーに当たったボールがGKクレーメルの腰に当たった。しかし、このボールもゴールマウスの外に転がっていった。リベルターはこの場面以外にもあわやゴールかというシーンがあったが、どれも得点には至らず。まるでゴールマウスがボールを避けていたかのようにゴールに縁がなく、勝敗がついたであろうこの試合はスコアレスドローに終わった。 
リベルターは、前半こそボールを支配できて可能性のある攻撃もできていたが、後半は逆に押し込まれてしまった。良い流れだった前半のうちに１点でも奪えていれば、もっと楽に戦えていたかも知れない。緊迫した状況が続き、相手に呑まれそうになった時間帯もあったが、ゴールまであと一歩のところまで攻めた瞬間もあった。表現が難解だが、主導権を握れずとも勝てたはずの試合。アドバンテージを得られなかったリベルターは次節、アウェイゴールの利にすべてを賭ける。対するインテルナシオナウは、負傷のMFチンガがこの試合に間に合わず、その影響が如実に試合に現れていた。攻める際前に上がる人数は３〜４人で、幅のある攻撃を展開することができなかった。アベウ・ブラーガ監督が試合前に「勝てなくてもいい。引き分けでもかまわない」と言ったその言葉通り選手たちは守備に重きを置き、なかば５バックのような 3-5 2 で戦っていた。狙い通り無失点で引き分けたのはいいが、可能ならばアウェイゴールのひとつぐらいとっておきたかったのが彼らの本音のところであろう。次節、ベイラ・ヒオでの一戦は正念場になる。
写真右上； 身を挺してFWハファエウ・ソービス ( インテルナシオナウ / 左 ) のシュートコースを消しにいくDFペドロ・サラービア ( リベルター / 右 ) 。
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