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Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 PK戦による幸運。ホームの利でサンパウロが準決勝進出。
準々決勝 2nd.Leg サンパウロ 1-0 ( PK:4-3 ) エストゥディアンテス
コッパ・リベルタドーレスは、7月19日に準々決勝の 2nd.Leg が行われた。ブラジルはサンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×エストゥディアンテス は、DFエジカルロスのゴールでサンパウロが勝利。２試合合計 1-1 でPK戦の末、サンパウロが準決勝進出を果たした。 試合は、勝利が絶対条件のサンパウロが攻め、FWヒカルド・オリベイラがワンツーから強いシュートを放ち、先制を狙っていった。対するエストゥディアンテスも自陣に下がることなく攻撃を組み立て、ルグエルシオ＆カルデロンの前線にボールを集めては何度か相手ゴールを脅かした。両者ともに最後の詰めが甘くなかなかゴールの生まれないまま迎えた44分、サンパウロはセットプレイから先制。左サイドからMFジュニオールが入れたボールがゴール前に落ちたところに、走り込んだDFエジカルロスが左足ボレーで蹴りこんだ。これで２試合合計は 1-1 のイーブンになった。 サンパウロの 1-0 リードで迎えた後半、サンパウロはサイドから何度か崩しにかかるが相手守備陣の堅い守備に阻まれる。対するエストゥディアンテスも自分たちのリズムでボールをまわせていた時間帯もあったが、こちらもまた相手最終ラインのところでボールを失う場面が続いた。サンパウロは65分に訪れたフリーキックをGKホジェーリオ・セーニが蹴ったが、ボールはクロスバーのわずか上をかすめる。エストゥディアンテスもFWホセ・ルイス・カルデロンが孤軍奮闘し何度かシュートを放ったが、GKホジェーリオ・セーニの牙城を崩せなかった。後半はゴールが生まれずタイムアップ。PK戦に突入した。 サンパウロは、４人目のMFダニーロのキックがGKエレーラに止められたが、エストゥディアンテスは４人目DFアラージェスのキックがGKホジェーリオ・セーニに弾かれ、５人目MFマルセーロ・カルスカのキックは、GKセーニの逆をついたが枠外に逸れてしまった。サンパウリーノの大観衆を背に、心理的な優位をもってPK戦を制したサンパウロが、運良く勝ち上がった。 
前回王者のサンパウロは、前節を落としていたため絶対に勝たなくてはならない試合だった。ブラジル全国選手権では首位につけているが、４日前に行われたブラジレイロンでは攻撃の形に不安を残す内容だった。連戦による疲れからか、この日の彼らの出来は４日前と同じ何かをひきずっていたかのように良くなかった。先制の場面を除くとクロスの精度も優れず、相手に囲まれるとバックパスで逃れるなど消極的なところもみられた。PK戦のおかげでかろうじて勝ち上がれたわけだが、そこにはサポーターのミエナイチカラがあったはず。仮にモルンビー以外の場所でPK戦が行われていたら喜べる結果は得られていなかったかもしれない。サンパウロは、モルンビーに詰めかけた多くのサポーターに感謝すべきだ。対するエストゥディアンテスは、シメオネ新監督の初陣となった試合で敗れてしまった。新加入のMFファン・セバスティアン・ベロン ( 元アルゼンチン代表 ) は同大会の規定により出場が準決勝以降に。1st.Leg で退場したFWマリアーノ・パボーネも欠いた状態で、戦力をフルに生かすことはできなかった。DFルガーノ ( ウルグアイ ) 不在の最終ラインを崩した場面もほとんど見られなかった。それでもルグエルシオ＆カルデロンの２トップは気を吐き、何度かきわどいシュートも放った。１点のアウェイゴールさえあれば優位に立てたのに、90分間で１点もとれなかったエストゥディアンテス。PK戦による敗退は、非常に悔いが残ったに違いない。
写真右上； PK戦による接戦を制したサンパウロの選手たち。キャプテンのGKホジェーリオ・セーニに飛びついて歓喜。
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