Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 二度止められたPK… クルゼイロ、ゴールが遠く首位陥落。
第12節 クルゼイロ 0-0 ゴイアス
ブラジル全国選手権は、7月15〜16日に第12節が行われた。ペロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×ゴイアス は、両軍キーパーの活躍が光ってスコアレスドロー。この結果、無得点で引き分けたクルゼイロは首位の座をサンパウロに明け渡すことになった。 試合は、序盤ゴイアスが攻め立てた。MFジャジウソンを起点に攻撃を組み立てると、クルゼイロも負けじと前線にボールを送っていく。最初に動きがみられたのは22分。FWアレッサンドロ ( クルゼイロ ) がゴール前に切れ込むと、GKアルレイが両手でアレッサンドロの足を払ってクルゼイロがPKを獲得した。このPKをアレッサンドロが蹴り、GKアルレイが足に当ててセーブ。ところが主審はPKの瞬間にゴイアスの選手がペナルティエリアに足を踏み入れていたとみなし、クルゼイロにPKのやり直しを命じた。ところが、アレッサンドロの二度目のPKは再びGKアルレイに跳ね返された。クルゼイロは2度訪れた"おいしいチャンス"をものにできなかった。 両者ともに決定機をものにできず後半に突入。ゴイアスもクルゼイロも互いに攻め込みながら、キーパーの好守に阻まれたり、シュートが浮くなどのミスが多発。結局最後までゴールを奪うことができず、互いに勝ち点を分け合った。 首位だったクルゼイロにとっては、煮え切らない結果に終わった。引き分けで勝ち点を1しか伸ばせず、土曜日に勝利したサンパウロに首位の座を明け渡してしまった。攻撃にリズムがなかったわけでもなく、決定機が少なかったわけでもない。切にGKアルレイのセービングが素晴らしすぎただけだった。この結果は受け入れるしかない。そして、アルレイを褒めるしかできない。気持ちを切り替えて次節に臨めばいい。 対するゴイアスにも勝てるチャンスはあった。だが、相手に2度PKを与えた点を考慮すれば、無失点で切り抜けたことは前向きにとらえていいだろう。攻撃の機会は相手よりも少なかったが、MFジャジウソン ( 元コンサドーレ札幌 ) を起点に組み立てる攻撃には見応えもあった。悲観せず、クルゼイロを首位の座から引きずりおろしたことを糧に、次につなぐほうが懸命だ。 写真; 相手のプレッシャーを気にしながらドリブルをしかけるFWジウ ( クルゼイロ / 左 ) 。
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