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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

エウトンの切り裂くドリブルと、アンデルソン・リーマのPKが2回ずつ。
第12節 サンカエターノ 2-0 サントス

 ブラジル全国選手権は、7月15〜16日に第12節が行われた。サンカエターノ・ド・スウのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた「クラシコ」 サンカエターノ×サントス は、DFアンデルソン・リーマのPK2発でサンカエターノが勝利をものにした。

 試合は、開始早々MFウェンデウが前に飛び出して強烈なシュートを放つなどしてサントスが好機を演出。サンカエターノもFWマルセリーニョにボールを集めて得点のチャンスをうかがった。サントスはヘイナウド、ホドリーゴ・タバタが、サンカエターノはカニンデ、マルセリーニョがそれぞれシュートを放つが、どれもゴールネットを揺らすには至らなかった。両者無得点のまま時間だけが過ぎていった。
 後半も一進一退の攻防は続く。そして79分、相手ゴール前に迫ったサンカエターノは、MFエウトンがドリブルでペナルティエリアに侵入。そこでDFアーバロスに倒され、サンカエターノはPKを獲得した。これをDFアンデルソン・リーマ ( 元アルビレックス新潟 ) が右足でゴール右隅に突き刺し、サンカエターノが待望の先制点をもぎとった。湧き上がる観客のボルテージは、先制したサンカエターノを後押しした。88分、再びMFエウトンが素早い動きでペナルティエリアに侵入したところでDFホナウド・ギアーロに倒された。これで得たPKをDFアンデルソン・リーマが1点目と同じ弾道のシュートを1点目と同じ右隅に突き刺して勝負アリ。試合後、アナクレット・カンパネーラに詰めかけたサンチスタは、ただ呆然と立ちつくすしかできなかった。

 サンカエターノは、上位につけるサントスを相手に貴重な勝ち点3を得た。PKを決めたのはいずれもアンデルソン・リーマだったが、PKを促すドリブルでサントス守備陣を翻弄したMFエウトン ( 元シュトゥットガルト ) のキレのあるドリブルに注目すべきだ。168cmの小柄な身体はスピード抜群。柔らかい足首でボールに触れば次の瞬間、高速ドリブルで相手を振り切る。ここにFWジエーゴ・タルデッリが加われば、サンカエターノは2年前のような躍進を再度我々に見せてくれるのではないか。そう期待させる何かを、このクラブは有している。

 対するサントスは、その昔同僚であったGKマウロのファインセーブにしてやられた。前の2人とMFホドリーゴ・タバタのトライアングルは決して悪くなく、決定的な場面も何度かつくった。ルシェンブルゴの思い描く理想の攻撃ができていた。だが、あと一歩のところでゴールを割れなかった。ルシェンブルゴは「ワールドカップによる中断が、我々から勢いを奪った」とぼやき、ご立腹のご様子だった。だが、そんな言い訳をつぶやいている場合ではない。一刻も早く、中断前の強さを取り戻したいところである。でなければ、ルシェンブルゴ自身のクビが危うくなるのだから。

 写真; FWウェウリントン・アモーリン ( サンカエターノ / 右 ) に身体を寄せるDFグスターボ ( サントス / 左 ) 。


ブラジル全国選手権 2006 第12節 (16/07/2006)
サンカエターノ 2-0 サントス
マウロ GK ファービオ・コスタ
アンデルソン・リーマ
グスターボ
チアーゴ
トリギーニョ
DF ホナウド・ギアーロ
フリオ・マンスール
アーバロス
デニス
ダニエウ
ムサンバ
エウトン
カニンデ
( ファービオ・ルイス )
MF クラウディオ・マルドナード
ウェンデウ
( カルリーニョス )
クレーベル
ホドリーゴ・タバタ
ウェウリントン・アモーリン
( イーゴリ )
マルセリーニョ
( プレット )
FW ホドリーゴ・チウイ
( アンドレ )
ヘイナウド
( ファビアーノ )
アンデルソン・リーマ 79
アンデルソン・リーマ 88
ゴール
イエロー
カード
ホナウド・ギアーロ
ファビアーノ
エメルソン・レオン 監督 バンデルレイ・ルシェンブルゴ
主審; ウィウソン・ジ・ソウザ・メンドンサ
スタジアム; エスタジオ・アナクレット・カンパネーラ ( サンカエターノ・ド・スウ )
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