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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

帰ってきたジュニーニョ・パウリスタ。ベルドンがシーソーゲームを制す。
第11節 パウメイラス 4-2 バスコ・ダ・ガマ

 ブラジル全国選手権は、ワールドカップ期間中の中断を経て7月12日に再開。7月12〜13日に第11節が行われた。サンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×バスコ・ダ・ガマ は、FWエジムンドの2ゴールなどを含めパウメイラスが計4点を奪って勝利。リーグ再開の初戦を見事白星で飾った。

 試合は、激しい点の取り合いになった。パウメイラスは序盤からFWエジムンドのフリーキックなどで自分たちの攻撃を構築。相手ゴールを脅かしていく。均衡が破れたのは12分、右サイドからのフリーキックをDFパウロ・バイエルがゴール前にクロスをあげると、DFダニエウが高い打点からヘディングシュートを決めてパウメイラスが先制した。しかし、先制を許したバスコも黙ってはいない。15分にMFイベスがミドルシュートを突き刺して同点に追いついた。ところがパウメイラスはその1分後に右サイドの崩しからFWエジムンドが右足で合わせて再びリーを奪う。バスコも負けず劣らず、36分にFWハモンのクロスがDFウェンデウのオウンゴールを誘い再度同点に追いついた。それでも諦めないパウメイラスは果敢に攻め込み、FWエジムンドのヘッドで三度突き放した。
 3-2 で迎えた後半、不穏なシーソーゲームの流れを断ち切ったのは、復帰したばかりのMFジュニーニョ・パウリスタ ( パウメイラス / 元ブラジル代表 ) だった。62分、カウンターからチャンスを迎えたパウメイラスは、MFジュニーニョ・パウリスタがドリブルを仕掛けて1人をかわす。ペナルティエリアに侵入したジュニーニョはシュートとみせかけて横にいたフリーのFWエニウトンにパスを出した。エニウトンは右足でゴールに沈めてトドメをさした。

 パウメイラスのチッチ監督は 3-6-1 を採用。中盤に人数を割いてボール支配率を上げる作戦に出ると、これが見事にハマりゴールの量産に成功した。不慣れな3バックは2失点の場面以外でも時折不安な面を覗かせたが、取られたら取り返した攻撃陣の奮起が勝利を呼び込んだのは間違いない。2点を奪ったエジムンドの好調さ、負傷で長期間戦列を離れていたジュニーニョ・パウリスタの復帰と、チームにとって嬉しい話題も多くなった。依然降格圏内にはあるが、このチームがもつ本来の強さを取り戻せば16位以上への躍進も充分可能だ。

 対するバスコ・ダ・ガマは、このリーグ中断期間にチームの結束を固めることができなかった。FWエジウソンの練習不参加や移籍の噂など諸々のトラブルが重なり、ヘナット・ガウーショ監督はリーグ再開に向けた準備を計画通り進めることができなかった。幸いエジウソンはバスコ残留が決まったが、この日までにチームは戦える態勢に整えることは困難なことだった。マイアミFCに身を置くFWホマーリオ ( 元ブラジル代表 ) が帰国するのはまだ先のこと。それまでにバスコは立て直すことができるのだろうか。

 写真右上; DFダニエウ ( パウメイラス / 中央 ) の先制弾が炸裂。歓喜の輪をつくるパウメイラスの選手たち。左で笑顔を見せているのはMFジュニーニョ・パウリスタ ( 元ブラジル代表 ) 。
 写真左下; この日2点を決めたFWエジムンド ( パウメイラス / 右 ) 。その活躍ぶりに、ジュニーニョ・パウリスタ ( 10番 ) らチームメイトも祝福。


ブラジル全国選手権 2006 第11節 (13/07/2006)
パウメイラス 4-2 バスコ・ダ・ガマ
マルコス GK カッシオ
ダニエウ
ネン
アウセウ
DF ワグネール・ジーニス
ファービオ・ブラージ
ジョルジ・ルイス
ジエーゴ
フランシス
ウェンデウ
パウロ・バイエル
( アマラウ )
ジュニーニョ・パウリスタ
( マルシーニョ )
エニウトン
ミシャエウ
MF アンドラージ
( アベージ )
イベス
ハモン
( エルナーニ )
モライス
エジムンド
( ローゼンブリッキ )
FW エジウソン
バウジラン
( エーデル )
ダニエウ 12
エジムンド 16
エジムンド 42
エニウトン 62
ゴール 15 イベス
36 ウェンデウ (オウンゴール)
ミシャエウ イエロー
カード
アンドラージ
レッド
カード
ファービオ・ブラージ
チッチ 監督 ヘナット・ガウーショ
主審; エーベル・ホベルト・ロペス
スタジアム; エスタジオ・パルケ・アンタルチカ ( サンパウロ )
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