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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

テベスがブラジルを去る可能性

 たFWカルロス・アルベルト・テベス ( アルゼンチン代表 ) はワールドカップの厳しい戦いを終えてコリンチャンスに戻ってきたが、彼の周囲はあいかわらず騒がしい。

 まず、テベスにつきまとう主な話題は欧州への移籍だ。彼にはワールドカップ前にチェルシー ( イングランド ) からオファーがあったとの報道がなされたが、さらにワールドカップ終了後には、セビージャ ( スペイン ) 、マンチェスター・ユナイテッド ( イングランド ) 、そしてインテルナツィオナーレ・ミラノ ( イタリア ) からもオファーが届いたとも報じられている。さらには、欧州でなくパウメイラスやサンパウロ、リーベル・プレートなど南米のクラブチームからもオファーが届いているとの噂まで浮上。様々な憶測が、テベスのストレスになっているという。

 「ぼくがどこに移籍するだのとかそんな噂はできるだけ控えてくれないかな? 正直疲れるよ。コリンチャンスでの生活に不満はないし、だいたいパウメイラスやサンパウロ、リーベル・プレートに移籍するわけがないじゃないか。ぼくが南米でプレイしたいと思っているのはボカかコリンチャンスの2つだけだ」
 このように述べてあらぬ噂に強い嫌悪感を示した。


 ところが、その一方で成績不振のコリンチャンスは、コリンチャーノ ( コリンチャンスのサポーター ) との関係が良好でない。コリンチャーノたちは試合中も応援ではなく野次罵声を浴びせており、つい先日にはテベスもファンと衝突している。このような状況が今、テベスの心情を揺るがせている。

 「コリンチャーノの一部はすぐに暴徒化する。これは決して認めるべきことではないと思う。この前、ぼくの妻が "コリンチャーノに狙われているような気がする。怖くて街も歩けない。こんな環境で生活するぐらいならブラジルを離れてどこか違う国に行きたい"と言ったんだ。彼女は娘のフロレンシアの身も案じていて疲れている。ぼくだけならまだしも家族がブラジルでの生活を嫌がり始めた。家族のことを考えると移籍を真剣に考えることもある」と述べ、コリンチャンスを出る可能性も示唆した。

 コリンチャンスでファンを見返してやりたいのか、それとも家族を守るためには移籍もやむなしか。テベスがブラジルを離れる可能性は、全くないとは言いきれない。

2006年7月26日
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