FWジエーゴ・タルデッリの去就が決まった。エメルソン・レオン監督のラブコールに応えてサンカエターノに移籍することを決断した。

　ジエーゴ・タルデッリは昨シーズンの途中にサンパウロを離れ、レンタル移籍でベティス ( スペイン ) に所属していた。契約では2006年の12月にもサンパウロに戻ることになっていたが、ベティスでの契約満了を待たずにサンカエターノに移籍することになった。

　同選手の移籍の決め手になったのは、エメルソン・レオン監督の存在だった。ジエーゴ・タルデッリは2004年のブラジル全国選手権ではチームと噛み合わずベンチを温める日が続いていた。それが、2005年になってエメルソン・レオンがサンパウロの監督に就任するやいなや出場機会が急に増えた。サンパウロ州選手権では得点王に輝き、ワールドユースではセレソンのユニフォームを身にまとい、ゴールも決めた。エメルソン・レオン監督の存在がなければ、ジエーゴ・タルデッリの今はなかったであろう。

　ジエーゴ・タルデッリは「ぼくが選手として成長できたのはエメルソン・レオン監督のおかげなんだ。ベティスでの選手生活も悪くはなかったし、欧州にいたかったのもあったけど、まだまだぼくは未熟な選手。もっと成長するためにはレオン監督の下でプレイすることが最良だと思ったんだ」と語り、サンカエターノへの移籍を喜んでいる。

　まだ細かい条件で折り合いがついていないため次の第12節には出場できないが、交渉がすべて落ち着けば即戦力として試合に出てくるに違いない。ジエーゴ・タルデッリは、お家事情の苦しいサンカエターノの救世主となれるか。レオン監督を初めクラブ首脳陣たちの期待は小さくない。