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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

ジエーゴ・タルデッリはスペイン残留か?

 サンカエターノのエメルソン・レオン監督から移籍の提案を受けているFWジエーゴ・タルデッリが、母国ブラジルへの帰国を拒み、スペインに留まる意向を示した。

 ジエーゴ・タルデッリは、昨年末にサンパウロ首脳陣との間に確執が生まれ、クラブから逃げ出す形でベティス ( スペイン ) へと移籍した。なかば鳴り物入りでのベティス加入だったが、ジエーゴ・タルデッリは意外にもスムーズにベティスの環境に溶け込んでいる。そして今季からブラジル人に理解のあるハビエル・イルレタ監督の就任が決まったことも、ベティスでのやる気を増幅させる一因になっている。
 ジエーゴ・タルデッリは「ぼくの夢は欧州の力のあるクラブチームに移籍して試合に出ること。もちろんゴールを決めることも含まれてるけどね。今、ベティスではすごく有意義な選手生活を送れていると確信しているんだ。だからしばらくはベティスでがんばりたいと思ってる」と述べている。

 しかし、ジエーゴ・タルデッリのベティス移籍はあくまでレンタル。同選手の所有権は2006年12月までサンパウロにある。そんな状況下においてジエーゴ・タルデッリが欧州に身を落ち着かせるためには、まずベティスの首脳陣に気に入ってもらって完全移籍を果たす必要がある。
 一方、ベティスはベティスで、サンパウロに移籍したFWヒカルド・オリベイラの代役としてジエーゴ・タルデッリに大きな期待を寄せているだけに、ベティス首脳陣を納得させるにはそれ相応の成績を残さなければならない。道は決して平坦ではない。

 それら諸事情を踏まえてか。ジエーゴ・タルデッリはサンカエターノからのオファーについては、拒みながらも「光栄なこと。レオン監督が認めてくれたんだし、サンカエターノでもプレイしてみたい」と述べた。ベティスで成功しなかったときの"保険"も、ちゃっかりと考えているようだ。

2006年7月11日
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