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Seleção Brasileira 〜ブラジル代表〜

セレソンの変革の第一歩。 パヘイラがセレソン辞任を表明。
カルロス・アウベルト・パヘイラ、ブラジル代表監督を辞任。

 ブラジル代表のカルロス・アウベルト・パヘイラ監督が、7月20日に記者会見を開いて代表監督を辞任することを公表した。2003年から約3年間続いてきたパヘイラ体制は、ここに終焉を迎えた。

 CBF ( ブラジルサッカー連盟 ) の公式サイトによれば、ヒカルド・テイシェイラ会長とパヘイラ氏が会談。その場でパヘイラ監督が自ら辞意を表明したと記載されている。パヘイラが率いたこれまでのブラジル代表は、2004年のコッパ・アメリカと2005年のコンフェデレーションズ・カップでともに優勝。今年のワールドカップでは準々決勝で涙を呑んだが、テイシェイラ会長はワールドカップでの敗退に関してはパヘイラに何も言及しなかったらしい。

 パヘイラが初めてブラジル代表監督に就任したのは1983年だが、このときは数ヶ月で辞任。本格的に代表を指揮したのは1991年から1994年W杯アメリカ大会までの時期だった。2003年より今月まで率いたブラジル代表は、パヘイラにとって3回目であった。

 パヘイラ監督の辞任によって、セレソンは新たな時代に突入する。ベテランに頼りすぎていたパヘイラに代わって、能力の高い若手を積極的に使える監督にすべきだとの世間の声もあり、セレソンは変革期に突入するともみられている。スケジュールでは、早くも8月18日にノルウェーの首都オスロでノルウェー代表と親善試合を行う。それに備えて、CBF は急ピッチで新監督探しを進めると思われる。
 かつてセレソンを率いていた現ポルトガル代表監督のルイス・フェリッピ・スコラーリは、引き続きポルトガル代表を指揮することが決定。ブラジル国内での報道の主たるところでは、バンデルレイ・ルシェンブルゴ ( サントス監督 ) 、パウロ・アウトゥオーリ ( 鹿島アントラーズ監督 ) 、ムリシ・ハマーリョ ( サンパウロ監督 ) 、そしてドゥンガ ( 元ブラジル代表キャプテン / 元ジュビロ磐田 ) の4人が有力視されている。だが、上記のうち前記3人に関しては所属するクラブがそれぞれ放出を拒否しており、監督経験のないドゥンガに大役を任せるかどうかには世間で異論が出ている。
 「CBF はブラジル代表の次期監督の人選に苦労するであろう」とは、アンセウモ・ゴイス氏 ( スポーツ紙 "a terra" のコラムニスト ) 。

 写真; セレソンからの退任が決まり、暗い表情で記者会見に臨んだカルロス・アウベルト・パヘイラ氏。

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