コリンチャンスのメインスポンサー MSI のキア・ジョーラビシアン社長は大きな悩みを抱えている。チームの主力として活躍してきたアルゼンチン代表の２選手を手放さなければならない状況に追い込まれているからだ。

　このワールドカップで活躍したMFハビエル・マスチェラーノとFWカルロス・テベスのアルゼンチン代表２人には欧州各国のクラブチームから熱烈なオファーが届いており、２人とも欧州行きを希望していることからコリンチャンスへの引き留めが困難であると、キア社長は述べた。
　「テベスとマスケの２人をともに放出しなければならなくなれば、チームにとっては非常に大きな損失だ。２人とも以前はコリンチャンスに残ると言ってくれていたが、気が変わったらしくてね。私も無理矢理チームにとどまらせるつもりはないが、願わくば引き留めたいと思っているし、そのために何をすべきかを今考えているところ」と胸の内を明かした。

　上記２選手以外にも、レンタル移籍で所属していたFWニウマールの完全移籍交渉が決着しておらず、もしニウマールをリヨンに返す事態に陥れば、コリンチャンスにとっては大きなマイナスになる。
　コリンチャンスのアウベルト・ドゥアリビ会長もテベスとマスケの放出には難色を示しており、ニウマールの件も含めてキア社長は同会長と主力残留の案を練っているところである。