現在ブラジル全国選手権で最下位に低迷しているコリンチャンス。彼らを率いるジェニーニョ監督が、あらぬ報道に深い嫌悪感を示した。

　ジェニーニョ監督は、リベルタドーレス初出場のゴイアスを決勝トーナメントへと導いたその手腕を評価されてコリンチャンスの監督に就任。しかし、ジェニーニョの就任後もコリンチャンスの調子は一向に上がる気配を見せず、わずか２ヶ月で辞任を表明した。だがクラブ側の残留要請により、かろうじて辞任を保留しているような状態にある。
　そこに、とある報道が飛びこんできた。コッパ・ド・ブラジルで準優勝を決めたバスコ・ダ・ガマのヘナット・ガウーショ監督に、MSI がオファーを出したというニュースが流れたのである。

　これについて取材陣のインタビューに応じたジェニーニョは「私は辞意を表明したが、クラブに説得されて残ることにした。残留を決意した今はクラブの立て直しに専念したいんだ。誰かの心ない報道で非常に不愉快な思いをしていることを知ってもらいたくてこのことを話している」と強く憤った。

　現在、コリンチャンスのメインスポンサー MSI は、キア社長ら幹部たちがヨーロッパに足を運んで、ブラジル人選手の獲得を模索中だそうだ。ここで頼もしい戦力がチームに加われば、ジェニーニョのやる気も増すかもしれない。