スペインの名門レアル・マドリーが、MFフェルナンド・ガーゴ ( ボカ・ジュニオールス ) の獲得を試みていることがわかった。スペインの大手スポーツ紙「スポルト」が報じた。

　スポルトによれば、レアル・マドリーのラモン・カルデロン会長がボカに対して約1200万ユーロ ( 日本円で約17億6千万円 ) を提示し、ガーゴの獲得を目指しているとのこと。レアル・マドリー陣営はガーゴ獲得に自信をのぞかせているとも報じられている。

　しかし、ボカ側はガーゴの放出に難色を示している。マウリシオ・マクリ会長は2007年7月までは何があってもガーゴを放出する気がないことを断言している。来年のリベルタドーレス優勝を目指している同会長にとって、ガーゴの放出は大きな痛手となるからだ。同会長がかたくなに拒むようだと、いくらレアル・マドリーと言えども獲得は難しい。
　また、アルフィオ・バシーレ監督も同様にガーゴの移籍に難色を示した。ボカではMFダニエル・ビロスのサンテティエンヌ ( フランス ) 入り、MFフェデリコ・インスーアのボルシアMG ( ドイツ ) 入りがすでに決まっているため、ここでガーゴまでもが抜けるとボカの中盤が崩壊する危険にさらされるからだ。

　だが、当のガーゴ本人はレアル・マドリー移籍に前向きなコメントを残している。「レアル・マドリーのようなビッグクラブでプレイすることは選手としての目標であり夢だ。レアルがぼくに興味をもってくれたことを光栄に思うし、できればぼくもレアル・マドリーに行きたい」と語った。

　果たして、ガーゴのレアル・マドリー入りは実現するのか。そのカギは、ボカの首脳陣が握っている。