首位の座から転落して２連敗と調子を崩しているクルゼイロに、頼もしいゴールハンターが帰ってくる。FWジオバンニ・エウベル、その人だ。

　かつてバイエルン・ミュンヘン ( ドイツ ) で９番を身につけていたエウベルは、ワールドカップ期間中に行われた親善試合で足首を痛め、負傷が癒えないままリーグ再開を迎えた。エウベルという攻撃のオプションを欠いたクルゼイロは、リーグ再開後１分２敗で勝ち点を伸ばせず２位に後退。サンパウロに首位の座を明け渡した格好になっている。

　そんなクルゼイロの首位奪還の鍵を握るのが、おそらくエウベルであろう。負傷はおおよそ癒えているそうだが、まだ100％の状態ではないという彼の足首。しかし、チーム練習などは無難にこなせており、試合出場の態勢は整っているようだ。
　エウベルは記者団の取材に応じて次のように語った。「まだ痛みは少しだけ残っているけど、ボールを蹴ったり走ったりするのに支障はないと思う。スタメンで出たいけど、それは監督が決めること。俺個人としては、一日も早く試合に出たいし、早くゴールを決めたいから、けがを完治させるまでは気を緩めたりしない」

　また、パウロ・セーザル・グスモン監督は「エウベルは次のバスコ・ダ・ガマ戦には出場させたいと考えている。まだ完治してないから90分間の出場は難しいかもしれないが、状況によっては途中出場という形でエウベルを出す考えもある」と述べ、エウベルの戦列復帰をほのめかしている。