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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

シキーニョにパウメイラス移籍の可能性

 チーム再建を図っている名門パウメイラスが、DFシキーニョを期限付きで獲得する方向でインテルナシオナウとの交渉を進めていることが判明した。

 現在23歳のシキーニョは、10代の頃からその才能を認められ、各年代のユース代表にも選出されていた逸材だった。ところが、20歳のとき ( 2003年 ) に脳の動脈に血栓症があることが判明し、9ヶ月間戦列を離れたことがあった。一時は選手生命も危ぶまれたが、そこから復調して戦列に戻ってきたシキーニョ。U-21 や U-23 の代表に選ばれることはなくなったが、真摯な姿勢は今も昔も変わることはなく、ファンやジャーナリストからの指示も暑い男である。近年では左サイドバックだけでなくボランチとして起用されることも少なくない。

 そのシキーニョだが、昨年あたりからは思うように試合に出場できていない。現在、左サイドバックはセアラーやジョルジ・ワグネールが担当し、ボランチにはエジーニョ、チンガ、ペルジゴンらが台頭しており、シキーニョの出場機会が減ってしまっていた。また、アベウ・ブラーガ監督の構想にそぐわないことも、シキーニョの出場機会を減らしている。
 2009年までインテルナシオナウとの契約があるシキーニョは、今のままでは試合に出られないことを強く危惧しており、出場機会を求めて移籍を志願していた。そこに、救いの手がさしのべられた。手の主はパウメイラスだった。

 パウメイラスは、サポーターから嫌われていたDFルッシオをサンパウロに放出し、新たな左サイドバックの担い手を模索していた。彼らにとってシキーニョはチームで使ってみる価値のある選手だったのだ。

 インテルナシオナウとの契約を解除させるための移籍金までは用意できないパウメイラスは、とりあえず今年12月までの期限付きでシキーニョを獲得する可能性が高いと報じられている。もしこの移籍が実現すれば、シキーニョはパウメイラスで再起をかけることになる。

2006年7月16日
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