アルゼンチン代表の正GKで、ボカ・ジュニオールスでも長年活躍してきた守護神のGKロベルト・アボンダンシエーリが、スペイン１部リーグのヘタフェに移籍することになった。クラブ間で合意に達しているという。

　アボンダンシエーリは1972年8月生まれで現在33歳。ロサーリオ・セントラルで活躍し、ボカ・ジュニオールスへ入団するとここでも不動の守護神として数年に渡り活躍してきた。カルロス・ビアンチ元監督も「クレバーで的確なセービングができる有能なキーパー」と称賛するほどの選手である。2004年のコッパ・アメリカでアルゼンチン代表の正GKとして活躍して以降、先のワールドカップに至るまで代表でも不動の守護神としても活躍している。

　そんなアボンダンシエーリに強い興味を示したのが、ヘタフェ ( スペイン ) だった。同クラブのアンヘル・トーレス会長が、ワールドカップでのアボンダンシエーリの活躍をいたく気に入り、獲得に至ったという。
　ヘタフェの内部からは、33歳になったキーパーの獲得に関して疑問視する声も聞かれたらしく、「オスワルド・サンチェス ( メキシコ代表GK ) やファビアン・カリーニ ( ウルグアイ代表GK ) など若手を獲得するほうがいい」という意見もあったそうだが、トーレス会長はなかば強引にアボンダンシエーリの獲得を進め、周囲を必死で説得したのだそうだ。

　あとは健康診断さえ済ませばヘタフェ入団が決まるアボンダンシエーリ。ヘタフェがボカに支払った移籍金の額は不明だが、契約期間は３年と報じられている。