AFA ( アルゼンチンサッカー協会 ) に動きがあった。AFAのフリオ・グロンドーナ会長が、ペッケルマン前監督を残留させるべく水面下で交渉に入ったことを明かした。

　ペッケルマン前監督は、MFリケルメを軸にした若手主体の代表チームを形成。ドイツW杯では準々決勝で敗れてしまったものの、バティストゥータやマラドーナなどかつての英雄たちは今大会の代表に対して惜しみない賛辞を贈っている。今回の代表を高く評価しているのはグロンドーナ会長も同様で、今年の代表チームの出来には満足しているという。

　そんな同会長は、すでに辞意を表明している前監督の契約延長をもくろんでいるという。同会長は「ペッケルマン前監督は辞意を表明してはいるが、私は辞意の撤回を要求するつもりで近々会談の場をもちたいと考えている。かしこまらず、雑談を織り交ぜながらリラックスした状況の中でペッケルマン監督の残留をお願いしてみたいと思っている」と語った。

　同会長に「バランスのとれた素晴らしいチーム」と上々の評価を得た今大会のアルゼンチン代表。そんなチームをつくったペッケルマン氏に向けられたグロンドーナ会長の信頼は、思いのほか厚いようだ。