アルゼンチン代表の次期監督候補探しに躍起になっている AFA ( アルゼンチンサッカー協会 ) が、ボカ・ジュニオールスを率いて好成績を残しているアルフィオ・バシーレ監督にオファーを出していたことがわかった。

　この事実が判明したのは、ボカのマウリシオ・マクリ会長の発言。同会長は報道陣の取材に応じた際「この水曜日に AFA からのオファーを受けた」と事の真相を明らかにした。
　アルフィオ・バシーレには、アルゼンチン代表監督としての経歴が過去にある。1991〜1994の４年間で、1994W杯アメリカ大会ではマラドーナのドーピング疑惑などのごたごたもありベスト16で涙を呑んだが、当時のバシーレは代表監督としては一定の評価を得ていた。もしこのオファーをバシーレが受ければ、12年ぶりの代表監督復帰となる。

　この件についてマクリ会長は「オファーに対して早急な返答はしていない。バシーレはボカの強さを取り戻してくれた監督で、出来る限りうちで長く監督をしてもらいたいから、返事にはしばらく時間がかかると AFA には伝えてある。現状では同監督の保有権は我々にあるから、じっくり考えたい」と述べた。そして「しかし、バシーレとボカとの契約は破棄しようと思えばできないこともない」とも述べ、バシーレの代表監督就任の可能性があることも示唆した。

　昨季アルゼンチン１部リーグで前後期連覇の偉業を成し遂げたアルフィオ・バシーレ監督の、今後の去就に注目が集まっている。