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FIFA Copa do Mundo 2006 〜 ワールドカップ2006 ドイツ大会 〜

内容は二の次。大事な時間帯にゴールを重ねたセレソンの順当勝ち。
決勝トーナメント1回戦 ブラジル 3-0 ガーナ

 FIFAワールドカップは、6月27日に決勝トーナメント1回戦の2試合が行われた。ドルトムントのヴェストファーレン・シュタディオンで行われた ブラジル×ガーナ は、大事な時間帯にゴールを重ねたブラジルが 3-0 でガーナを一蹴。ベスト8に駒を進めた。

 試合は、開始からボールをつないでリズムをつくったブラジルが早々に先制。5分、MFカカーのスルーパスで前線の裏に抜け出したFWホナウドがドリブルでGKアジェイをかわして無人のゴールにボールを流し込み先制。このゴールでホナウドはワールドカップ通算得点の新記録を樹立した。先制したブラジルは2点目を狙って攻撃を活性化。前がかりになったガーナ最終ラインの裏を突くスルーパスを何度か試みた。13分には先制の場面と似たような形でFWアドリアーノが抜け出したが、ペナルティエリア内で倒れたところをシミュレーションとみなされ、アドリアーノにイエローカードが出された。
 ブラジルが追加点が奪えずに20分が過ぎると、徐々にガーナのリズムになっていく。34分にはFWアサモアー・ギャンがペナルティエリア内で粘ってシュートまでこぎつけた。ボールは枠のはるか上を越えてしまったが、ガーナは徐々に決定機をつくりつつあった。40分にはコーナーキックからDFジョン・メンサーがフリーでヘディングシュート。GKジーダが右足でかろうじて跳ね返したが、ブラジルは前がかりになったガーナの前に防戦に追い込まれた。しかし、守勢からのカウンターでブラジルは追加点を奪取。46分、右サイドを上がったDFカフーのクロスにFWアドリアーノがボールを太ももに当ててゴールネットを揺らせた。

 2-0 で迎えた後半、ブラジルは負傷したエメルソンに代えてジウベルト・シウバを投入した。しかし、前半途中からのガーナのペースは変わらず、ブラジルは守備にまわる時間が多くなった。パヘイラ監督は60分にアドリアーノを下げてMFジュニーニョ・ペルナンブカーノを投入。中盤の底を厚くしてボール支配率を上げる試みに打って出た。
 それでもガーナのボール支配率を下げることはできなかったが、ガーナはガーナでボールを持ちながら最後の攻め手を欠いて攻めあぐねるシーンが多く見られた。68分にはFWアサモアー・ギャンのシュートのこぼれ球にFWマシュー・アモアーが詰めるも、GKジーダの冷静な守備に阻まれた。78分にはスルーパスを受けたFWアレックス・テキエ=メンサーが左足を振り抜いたが、GKジーダが正面でボールを受け止めた。81分には2枚目のイエローカードでFWアサモアー・ギャンが退場になり、数的不利に陥ったガーナは自滅。
 対するブラジルは、一瞬のスキを突いたMFゼ・ホベルトがスルーパスに反応。前線の裏に飛び出すとGKアジェイを抜いて無人のゴールへボールを流し込み、84分の時点でガーナにトドメ。ガーナは最後まで諦めずに1点を狙いに行ったが、結局ゴールを割ることはできなかった。

 ブラジルは、クロアチア戦のときと同じスタメンで臨み、期待通りの結果を出した。日本戦で復調の気配を見せたホナウドの先制弾を皮切りに、前後半の終盤にそれぞれ1点ずつを追加する巧妙な戦いで勝利した。しかし、自慢のカルテット・マジコがスペクタクルを見せつけたわけではなく、目立っていたのはむしろ守備だった。4バックを中心にボランチも献身的に守り、ガーナの攻撃を無失点に抑えてみせたのである。特にGKジーダは冷静にゴールを死守していた。
 まだ本領発揮とまではいかず、手の内を隠しているようにも見受けられたが、それでも確実に勝利したブラジル。準々決勝からはさらに厳しい戦いが待っている。彼らが本領を発揮するのはいつのことになるのか。

 写真右上; 5分に先制ゴールをマークしたFWホナウド ( ブラジル ) は、このゴールでワールドカップ歴代得点王の新記録を樹立した。
 写真左下; FWホナウドの先制弾をチーム全員で祝福するブラジル代表。
 写真右下; 前半ロスタイムに2点目のゴールを決めて喜ぶFWアドリアーノ ( ブラジル / 左 ) 。右はFWホナウド ( ブラジル / 右 ) 。


FIFAワールドカップ 2006 決勝トーナメント1回戦 (27/06/2006)
ブラジル 3-0 ガーナ
ジーダ GK サミー・アジェイ
カフー
ルッシオ
フアン
ホベルト・カルロス
DF ジョン・パントシル
エマニュエル・パッポエ
イリアス・シラ
ジョン・メンサー
エメルソン
( ジウベルト・シウバ )
ゼ・ホベルト
カカー
( ヒカルジーニョ )
ホナウジーニョ・ガウーショ
MF エリック・アッド
( デレック・ボウテック )
シュテファン・アッピアー
アミヌ・ドラマン
サレー・ムンタリ
アドリアーノ
( ジュニーニョ・ペルナンブカーノ )
ホナウド
FW アサモアー・ギャン
マシュー・アモアー
( アレックス・テキエ=メンサー )
ホナウド 05
アドリアーノ 46
ゼ・ホベルト 84
ゴール
アドリアーノ
フアン

イエロー
カード
シュテファン・アッピアー
サレー・ムンタリ
エリック・アッド
アサモアー・ギャン
レッド
カード
アサモアー・ギャン
カルロス・アウベルト・パヘイラ 監督 ラトミール・デュイコビッチ
主審; ルーボス・ミッチェル ( スロバキア )
スタジアム; ヴェストファーレン・シュタディオン ( ドルトムント )
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