FIFA Copa do Mundo 2006 〜 ワールドカップ2006 ドイツ大会 〜 アルゼンチン、スコアレスドローもオランダを圧倒。
グループC オランダ 0-0 アルゼンチン
FIFAワールドカップは、6月21日にグループCの1試合が行われた。フランクフルトのワルド・シュタディオンで行われた オランダ×アルゼンチン は、互いにゴールネットを揺らすには至らず 0-0 で引き分けた。この結果、勝ち点でオランダと並ぶアルゼンチンは、得失点差でグループ1位通過を確定させた。 試合は、開始からアルゼンチンが攻めた。細かいパスワークでボールをつないでいったアルゼンチンは、8分にFWメッシからMFカンビアッソに綺麗なパスを送った。これはインターセプトされたが、16分にはFWテベスがきわどいシュートを放つなど、アルゼンチンにあわやという場面が何度も生まれた。アルゼンチンはその後も攻め立て、28分にはMFリケルメがシュート、29分にはMFマキシミリアーノ・ロドリゲスがFWテベスとの連携からゴール前に攻め込むなどしてチャンスメイクしていった。 後半は立ち上がりこそ落ち着いた内容だったが、53分にMFリケルメとFWメッシのコンビで攻め込めば、FWテベスも積極的なタテの突破で決定機をつくるなど、絶えずゴールを狙う姿勢を見せていた。対するオランダは、ボール支配率こそ相手を上回ったが、お世辞にも主導権を握っていたとは言えない浅はかな内容に終わった。試合は最後までゴールシーンが生まれることなく、0-0 で終了。両者仲良く勝ち点1を分け合った。 すでに決勝トーナメント進出を決めているアルゼンチンはこの日、リケルメ&サビオラの2トップを初め、エインセなど主力数人を温存させた。サブ組の奮闘に期待したペッケルマンの思想はチームに浸透していたようで、代わってスタメンを張ったテベス&メッシの若手コンビが随所に見せ場をつくる活躍。とりわけ、メッシがドリブルで相手を翻弄したときなどは、スタンドが湧くなど、相変わらず才能の片鱗を見せつける良い動きを披露した。シュートもまた、ゴールポストやクロスバーを直撃する惜しいものが何本かみられた。最後までオランダを圧倒したアルゼンチン。スコアこそ 0-0 ではあったが、チームのレベルの高さを改めて思い知らされる90分だった。
写真右上; 後半途中で退いたが、絶えず質の高いプレイをみせつけたFWリオネル・メッシ ( アルゼンチン ) 。
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