FIFA Copa do Mundo 2006 〜 ワールドカップ2006 ドイツ大会 〜 攻撃に難あり。不運なオウンゴールでパラグアイ黒星スタート。
グループB イングランド 1-0 パラグアイ
FIFAワールドカップは、6月10日にグループBの2試合とグループCの1試合が行われた。フランクフルトのヴァルドゥ・シュタディオンで行われた イングランド×パラグアイ は、DFカルロス・ガマーラのオウンゴールで得たリードを守りきったイングランドが初戦をものにした。パラグアイは苦しい黒星スタートになった。 試合は、開始早々動く。3分、左サイドでフリーキックを得たイングランドはMFベッカムがゴール前にキック。これをクリアしようとしたDFカルロス・ガマーラ ( パウメイラス所属 ) の頭に当たってゴール右隅に吸い込まれた。先制されたパラグアイは18分にFWバルデスがドリブルからシュートにもちこむなどしたが、前半はつくった決定機の数も限られた。 後半も試合の主導権を握ったイングランドは2点目を狙って攻め続け、MFフランク・ランパードが何度か鋭いミドルシュートを放つなどして相手ゴールを脅かす。対するパラグアイもカウンターからゴール前にボールを運んではGKロビンソンを強襲するシュートを放った。互いの守護神の活躍が目立つ内容で後半はスコアも動かず、1-0 でイングランドが勝利した。 敗れたパラグアイは、イングランドの堅い守備陣の前に苦労した。エースのサンタクルスはまだコンディションが万全には戻っていないようで、本来の動きではなかった。またGKフスト・ビージャルの負傷で交代枠をひとつ使ってしまい、後半の勝負時に2枚しか投入できなかったこともマイナスに働いた。立ち上がりの失点以外では戸惑いながらもゴールを許さなかった守備はともかく、攻撃は修正しなければならない点もあるはず。 幸い、同グループのもう1試合が引き分けに終わったため、グループリーグ突破の可能性も残されてはいるが、状況が苦しいことに変わりはない。このままでは次のスウェーデン戦も厳しい戦いになる。アニーバル・ルイス監督に打開策はあるのか。
写真右上; 切れ味鋭いドリブルで何度もゴールを狙ったFWネルソン・アエド・バルデス ( パラグアイ ) は、絶好機にシュートを決められず頭を抱える。
|