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FIFA Copa do Mundo 2006 〜 ワールドカップ2006 ドイツ大会 〜

もう内弁慶とは言わせない。エクアドルが大事な初戦を制す!
グループA ポーランド 0-2 エクアドル

 FIFAワールドカップは、2006年6月9日にドイツで開幕。同日グループAの2試合が行われた。ゲルセンキルヘンのアレーナ・アウフ・シャルケで行われた ポーランド×エクアドル は、FWカルロス・テノーリオのゴールで先制したエクアドルが 2-0 で勝利し、勝ち点3を獲得した。

 試合は、ポーランドのペースで始まり、両サイドから何度かチャンスをつくる。最初の大きな決定機は15分。ポーランドがミドルレンジでフリーキックを得るが、MFヤセク・クルジノベクのシュートは枠のはるか上を越えてゴールにはならなかった。ポーランドはその3分後にも左サイドでフリーキックを得るなど、セットプレイから決定機をつくっていった。
 だが、先制したのは後手にまわっていたエクアドルだった。23分、右サイドからのDFデ・ラ・クルスのロングボールをFWデルガードが頭で流したところにFWカルロス・テノーリオがヘディングでゴール左隅に流し込んだ。先制して勢いの出てきたエクアドルは、27分にも前線のコンビでチャンスメイクするなど、主導権を徐々に自分たちのほうへと引き寄せていった。

 1-0 とエクアドルのリードで迎えた後半は、ポーランドが攻勢に出て幾度となくゴール前に攻め上がる。しかし、サイドからのクロスが味方に合わなかったり、ハイボールをことごとくクリアされるなどしてリズムをつくれず。対するエクアドルはカウンターから2点目を狙いにいく。互いに中盤でボールを奪い合って迎えた80分、再び試合が動いた。相手陣内でボールをもらったMFメンデスが右足のアウトサイドで前線の裏にスルーパスを供給。オフサイドぎりぎりのタイミングで飛び出した途中出場のFWカビエデスが中央に折り返し、フリーのFWデルガードが右足でボールを押し込んだ。
 2失点を喫したポーランドは最後まで必死に攻めつづけたが、FWイェレン、FWブロゼクのシュートがゴールポストに弾き返される不運もあり無得点に終わった。結果、2-0 でエクアドルが大事な初戦を制した。

 高さではポーランドに勝てないエクアドルは、グラウンダーのパスで細かくボールをつなぐ戦術をとった。序盤は相手に与えていた主導権も徐々に自分たちのほうへと引き寄せた。MFバレンシア、MFメンデスらの中盤で攻守を速く切り替えた点もチームを引き締めた。前線ではFWアグスティン・デルガードが1ゴール1アシストの大活躍。最終ラインのエスピノーサ、ウルタードの2人もポーランドと高さで互角に渡り合っていた。これまで標高2,850mの高地キトでしか結果を残せないと言われてきたエクアドル代表は、この日の勝利でそれを払拭したと言ってもいいだろう。もう"内弁慶"とは言わせない。

 写真右上; 23分に先制点を決めたFWカルロス・テノーリオ ( エクアドル ) は、愕然と立ちつくすFWズラフスキー ( 右 ) を尻目にユニフォームを握ってガッツポーズ。
 写真左下; 80分に決勝点をマークしたFWアグスティン・デルガード ( エクアドル / 左 ) はMFエディソン・メンデス ( 右 ) と抱き合う。


FIFAワールドカップ 2006 グループA 1戦目 (09/06/2006)
ポーランド 0-2 エクアドル
アルトゥール・ボルッチ GK クリスティアン・モーラ
マルチン・バシュツィンスキ
ヤセク・バク
マリウシュ・ヨプ
ミカエル・ゼフラコフ
DF ウリセス・デ・ラ・クルス
イバン・ウルタード
( ホルヘ・グアグア )
ジオバニー・エスピノーサ
ネイセル・レアスコ
ミロスラフ・シムコビアク
エウゼビウス・スモラレク
アルカディウス・ラドムスキー
ヤセク・クルジノベク
( カミル・コソフスキー )
MF セグンド・カスティージョ
エディソン・メンデス
ルイス・バレンシア
エドウィン・テノーリオ
マチエイ・ズラフスキー
( パベル・ブロゼク )
ラドスラフ・ソボレブスキー
( イレネウシュ・イェレン )
FW アグスティン・デルガード
( パトリッシオ・ウルティア )
カルロス・テノーリオ
( イバン・カビエデス )
ゴール 23 カルロス・テノーリオ
80 アグスティン・デルガード
エウゼビウス・スモラレク イエロー
カード
イバン・ウルタード
エディソン・メンデス
パヴェル・ヤナス 監督 ルイス・フェルナンド・スアーレス
主審; 上川 徹 ( 日本 )
スタジアム; アレーナ・アウフ・シャルケ ( ゲルセンキルヘン )
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